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フランスで学んだこと

ドキュメント欲が高まってきたので書き始めてます。
最初は書きやすい内容として、自分の人生に影響を大きく与えたフランスでの出来事について書いてみます。

まずは自己紹介を。
Made in Japanのプロダクトを外国に輸出しているPipperooを運営しているugeneと申します。

さて、自分が30歳になった時に選んだのが事業拡大と人生での新しい挑戦として、フランスに移住することでした。

移住はとても簡易的に決め、自事業におけるお客さまが多かったことと、フランスの田舎の景色と空気感に惹かれたからでした。

空は広く、夏は太陽が夜9時10時まで登り、多くの人が毎日を同様にゆっくりと過ごしていたのが、豊かな生き方だと感じたのがきっかけです。まさにパンとワインとチーズさえあれば、毎日を楽しめる、そんな日々でした。

学んだことは以下の3つ。
・仕事をするだけが人生ではない
・動物と協力し合って生きること
・毎日が同じように過ぎることでの幸せ

仕事をするだけが人生ではない

よくフランスで生活していて聞かれたのが、
「日本人はなぜずっと働くのか?」
「もっとバカンスが欲しくないの?」
でした。

自分が知ってる多くのフランスの知り合いは、仕事をしているのはバカンスを楽しむためでした。多くの場合、会社に行くのも朝早く出社して早く帰宅する生活サイクルの方が多かったです。

ちなみにフランスの1週間の労働時間は、35時間。
日本は40時間ですから、ウィークリーでも5時間は短いことになります。

そんなフランスもフランス革命の前は1週間で週6日で働いていたと話を聞いたことがあります。

バカンス中は皆んなが国中を移動し、太陽を求めて皆んな南部に移動し、プロヴァンスや地中海の街や島に羽を休めに来ます。
その充電期間があるからこそ、またそれぞれの仕事の現場に戻って、それぞれの仕事を全うしているように感じてました。

動物と協力し合って生きる

フランスの多くの家では犬や猫などペットを飼っている方を見かけます。
そんな中、ロバと共に生活していた時期があります。

その生活を通して学んだのが、ロバは3つの効果を持っているということでした。
1. 雑草を食べてくれるので草刈りの役割
2. 排泄物が堆肥になる
3. Heal効果がある

1は田舎暮らしをする上では、まさに必須となりますが、日本でもヤギを買う方など何かしらの副産物(ヤギ乳など)を求めて動物を飼う場合があると思います。

2は牧畜と畑仕事の良い関係であり、それこそ教科書にも掲載されるように牧畜のスタートが牛や馬に農作業を手伝ってもらう点があると考えます。

さて問題は3つ目ですが、フランスでは国土の約6割程度が農用地であり、特に北西地域であるブルターニュやノルマンディなどでは酪農が盛んに営なわれています。
その中で、そんな文献は正直見当たらないのですが、特に牧畜を営んでいる方の中では馬の群れの中に、ロバを一頭入れるだけでその群れの均衡が保たれ群れの中での争いもなくなると言うのです。
そのためにロバを飼っていると、たまに貸してほしいとの依頼が舞い込みます。
信じるかどうかは、また別の話ですがw

毎日が同じように過ごせることの幸せ

よくフランスにいる頃に不思議に思っていたのは、毎日が同じことに喜びを感じている人が多いことでした。
朝早く起きて、午前中に仕事をこなし、夏は昼寝をして、午後の仕事をしたら夕方ごろには、皆んなカフェに行ったりプールに行ったり、アペリティフを始めたり自由でした。
むしろそれがあることで毎日が同じリズムで過ごされ、そこに日々の生活のご褒美があるように。
雨が降ったら、早く店を閉める友人もいました。頑張れるときには頑張るけど、そうじゃない日はリズムを崩さないことが大切であるかのように。

東京に住んでいた頃は、そんなことを思ったこともなく、日々をとにかくアグレッシブにむしろ変化が起きるように過ごしていたように思えます。それぞれの年代で違いはあると思いますが、僕自身はフランスの生活を通して小さいことへの一喜一憂する観点が薄れていき、大事の流れの中でどのように均等にそれをコントロールするかを考えるようになったと思います。
ロバがHealしてくれるかのように、なにかそのようなバランシングが必要なのかとも考えます。

さて、初回の書き出しとしては、ここまでにしておきます。
このパンデミックが明け、望めばまた世界の何処へでも行ける世界を祈って、また次回のポストもしてみようと考えてます。

u_gene

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