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第107回薬剤師国家試験の個人的やまかけ

本当は国試分析記事を書きたかったんですが、時間がどうしても取れなかったので個人的なやまかけを書いてみることにしました。国試直前まで随時追加するものもあるかもしれません。

いつものようにあくまで独断と偏見による雑感であることをご容赦ください。何かあればコメントかTwitterのほうでよろしくお願いします。

あとTwitterで出題している問題のうち、秋あたりからの問題は国試で出ることを想定して出していたため、ほぼやまかけと同じような感じです。
#物理Q のように物理・化学・生物・衛生・薬理・薬剤・病態・法規・実務でハッシュタグを作って出しているので、そちらも参考にしていただければ幸いです(この記事でもある程度はまとめますが…)。

物理

必須の1問目は最近器具ガチャが続いてますが、出るとしたら分液漏斗かビュレットくらいしか思いつきません。そろそろ違う問題が出そうな気がします。

理論は2成分の相図がいい加減出るのではと身構えてます。前回が固液平衡なので、今回は気液か液液かなーと…。まさかの3成分とかあったら知りません(とりあえず読み方だけは頭に入れてます)。

実践はパルスオキシメーターを予想している人が多いのではと思ってます。でもオキシメトリーは102回でがっつり出てるんですよね…。

化学

一般的な反応・生体内反応・NMRは全く読めないのですが、医薬品分野が新カリで変わってきたので、その辺は去年を踏襲するのかなと思っています。5-FUとチミジル酸シンターゼの反応は何となく気になってますが…。あとリン酸アミド構造は問題にしやすいなーとTwitterで出題して感じました。

バイオアイソスターは一番出しやすいカルボキシ基が去年出ているので、総合的に構造が等価になるものを選ばせるとかそういう形になってもおかしくないなと思っています。環状等価体、エステル等価体、アミド等価体、尿素等価体は教科書を見て押さえておきたいです。

遷移状態アナログは新しい範囲なので十分出る可能性はある上、出た時に対策の有無で差がつくと思います。これはTwitterで出題した通りNA阻害薬・HIVのPI・スタチン系を抑えておけばいいように思います。

生薬範囲は新しいものとして山梔子の腸間膜静脈硬化症、アントロンやアントラキノンにより起こる大腸メラノーシスは押さえておきたいところ。

生薬の前の問題は旧カリでは生合成経路、106回はタクロリムスの構造から化学的性質を答える問題でした。薬ゼミ模試は生合成経路の問題でしたが、個人的には前回のように天産品を何かしら答えさせるパターンが出る可能性が高いのではと思っています。その中の選択肢として生合成経路を問われることはあるかもしれません。ただ薬理については別分野になってしまうので、出た場合前回同様化学的性質に留まるのかなという気はします。

生物

正直生理学の器官ガチャ(必須1問、理論2問)以外と代謝以外はやまかけにならない気がします…。真剣に過去全部の問題を見ていったらもう少し絞れるのかもしれないですが。
必須は100回くらいから続いてますが、あと問題に出来そうなのがそんなに思いつきませんでした。個人的には肝臓の血管当てを予想しています(門脈はどれかなど)。
理論は6年制になってからを遡っていくと、106が呼吸器全体と副交感神経、105が骨と下垂体、104が筋組織と胃、103がネフロンと肺、102が洞房結節と自律神経、101が肝臓・膵臓と排卵周期、100が表皮と膜電位、99が膵細胞と筋肉、98が皮膚と副腎、97が中枢神経と消化器です。
こうやってまとめていくと胃の各細胞の場所と役割などを図から解かせる問題、大脳や肝細胞の図の問題なんかは出てもおかしくないなって感じに思いました。あと未出は眼と耳あたりになるんでしょうか。個人的にはこの辺りをチェックしていこうと思います。

代謝はわかんないですがなんとなく糖新生あんまり見ないなーという気がするので、出ても対応できるようにしておきたいなという気持ちです。

衛生・法規

わかりません。っていう気持ちだからたぶんあんまりいつも得点取れないんだと思いました…。国試において問題形式の分析は知識を入れる・問題を解くと同じくらい大事だとほんとに思います。
ただ衛生における感度特異度、陽性・陰性的中率とCOVIDの疾患分類(新インフル等)、法規における特例承認はヤマをはっておきたいなという気持ちです。あと4つの助をTwitterで出してます。

薬剤

この科目が一番総合力を問われると思うのでDDSの薬以外はわからないです。そのDDSもネタ切れ感かつ去年理論で5通り聞かれ、実践で2つ製剤が出てきたので今年はそんなに出ないような気がします。

ただ去年の実践で初めて投与間隔が半減期と違う時の計算問題が出たので、定常状態は投与間隔によらず半減期のみに依存することは押さえておきたいと思いました。

薬理・病態・実務

比較的新しい薬で薬理に未出かつこの3分野に出てきそうな薬を列挙していきます(DPP4iやSGLT2iなどステムが有名なものは除きます)。ステムで類推できるものも多いので確認程度に。特に出そうなのは太字にしてヤマをはってる風にしてみました。
アンブリセンタン、マシテンタン、イロプロスト、セレキシパグ、ロキサデュスタット(薬理は早い…?用法)、イダルシズマブ、ロチゴチン(MRIがNG)、ラサギリン、グアンファシン、リスデキサンフェタミン(MAO阻害あり)、パリペリドン、アセナピン、クロザピン(使い方と副作用)、ブレクスピプラゾール、ナルデメジン、エロビキシバット(食前)、ビキサロマー(食直前)、エサキセレノン、ビベグロン、フェソテロジン、トピロキソスタット、ロミタピド、エンザルタミド、アビラテロン(プレドニゾロン併用)、アベマシクリブ(ブルーレター)、オラパリブ、バゼドキシフェン、ロモソズマブ(心血管イベントあり)、エテルカルセチド、エボカルセト、オミデネパグイソプロピル、トファシチニブ、バリシチニブ、ナルフラフィン、アプレミラストウステキヌマブ、ルパタジン、メポリズマブデュピルマブ、フィダキソマイシン、レムデシビル、ダプトマイシン、アメナメビルオシメルチニブアテゾリズマブ、ヒドロモルフォン、タペンタドール、ナルデメジン。

DPP4iで週1回で使えるもの(オマリグリプチン・トレラグリプチン)、GLP-1作動で週1回で使えるもの(エキセナチド・デュラグルチド・セマグルチド)とかは使い分けで出る可能性はあるかもしれないなと思ってます。

病態はTwitterに出したものから特にBOT療法、CHADS₂スコアとHAS-BLEDスコア、臓器移植、アカシジアをヤマにしてみます。また褥瘡のDESIGN-Rもそろそろ出るのでは、と思ってます。
あと問題構造として基本的に理論ではマイナー疾患1問、がん1問、漢方1問が枠として必ずあるので余裕がある人はそこの取捨選択をしてみてもいいのかもしれません。自分は余裕がないのでそこまでは無理でした…。

相互作用は昔の記事に併用禁忌をまとめています。
Twitterではペマフィブラートとロスバスタチンの問題をヤマとして出してみましたが、個人的には他にも2C8の相互作用(クロピドグレルで阻害)とかそろそろ出てもおかしくないのかなと思います。

実務単独ではフォーミュラリーあたり聞かれてもおかしくないかなと思います。自主回収については去年きっちり出てたのでそれほど深掘りされない気がしますが、最低限のことは押さえておきたいです。ついでに混入したリルマザホンはどこかで出るかもしれないとも思います(化学or薬理)。

だらだらとした記事になりましたが読んでいただきありがとうございます。
これを読まれた方が少しでもいい結果を出せますように。

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