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2021年度薬ゼミ全統II(247回) 雑感(理論2)

模試は大学や地域によって受ける日時が違うようなので、Twitterを避けてこっちで書いています。ということでネタバレ注意です。

また、あくまで独断と偏見による雑感であることをご容赦ください。何かあればコメントかTwitterのほうでよろしくお願いします。

薬理

個人的には前回より解けたため、思っていたより平均が低かったです。今になって問題を見直してみると、マイナーな薬が正答になっていたりということが多かったからなのかなと思いました。

151 国試でも理論薬理の1問目はほぼ受容体か活性についてだった気がするので、どちらが出ても確実に答えられるようにしておきたいところ。

154 前回もですが、化学構造で出されると一気に正答率が下がる傾向が明確にあります。オピオイドのファーマコフォアは化学でも出題されるので個人的には絶対押さえておいた方がいい範囲だと思います。
この中だとモルヒナン骨格はもちろん、Cがプレガバリンは知っておきたいところ。Dはトラマドールとわからなくても選択肢が切れるようになっています。Eは選択肢からエステル構造を見てフェンタニルを当てたいところだと思います。

156 正答率の低さはレフルノミドとゴリムマブがマイナーどころだからかなと思いました。

158 メフルシドがややマイナー。マンニトールの薬理もやや正確に答えづらいような。

159 イトプリドのひっかけ、トリメブチンやカルメロースの薬効で迷った人が多いのかなと思いました。カルメロースは薬剤のほうから連想したいところ。

161 内分泌系は出題パターンが読めないので難しめ。タルチレリン、ランレオチド、テトラコサクチドはあまり耳にしないと思います。

162 アフリベルセプトの-ceptはreceptorから来てたような気が…。ジクアソホルはよく使われるものの薬理はなかなか答えづらいように思います。ペミロラストはこの中なら消去法かなと思います。

163 ホスカルネットは構造を知っていると割と薬理に納得がいくのですが、この中だと優先順位が低く答えづらいかなと思います。アバカビルやテノホビルなど核酸系抗ウイルス薬はその構造も認識しておきたいところ。

薬剤

前回が異様な難しさだったので今回はオーソドックスな問題中心に感じました。いくつか難問がありましたが…。

168 リンパ系は自分含め詳しくない人が多いと思うんですが、生物・薬剤において重要なように思います。3~5はワクチン接種などを学んだ時の知識で答えられるものの、1と2は知ってないと答えられない気がします。

169 難問。3~5はまだ判別がつくんですが、1と2はマニアックだと思います…。

170 速度、速度定数、クリアランスをしっかり分けて理解することが大事な問題。

180 乾燥についてはあまり見かけないので自信をもって答えられた人は少なかったのでは。熱の動きを考えて何となく当てることはできますが…。解説の図はチェックしておいた方がいいと思いました。

181 選択肢の出し方が嫌な問題。よっぽど溶出試験法の定義に自信がなければ1と2を両方選べなかったのでは…。

182 ベタニス錠のDDSについては初めて知りました。

病態

薬理と違ってこっちは思ったより解けず、平均が高く感じました。

166 遺伝子のKRASとEGFRは同じEGF-EGFRの経路に影響を及ぼしますが、それぞれ独立した変異を持つことに注意。

186 選択肢5に注意。

187 正答率に比べて3~5がなかなか難しいような…。心機能が落ちてきている時にCa²⁺遮断薬は推奨されません。

188 SGLT2阻害薬の使い方は国試でもよく問われる気がします。DPP-4阻害薬の使い分けも出されてもおかしくないかも。

189 膵炎で血管透過性亢進…というのはあまり浮かばないかも。ついつい5を選んでしまいそうになります。

190 コルヒチンといえば予兆期!と思ってると間違える問題。重要な薬は添付文書を読んでおいた方がいいってことでしょうか。

192 脳腫瘍はマイナー。最近国試に出てるのでしばらくは出ないような…。

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