福島第一原発事故発生の2011年3月から被害地現地に足を運んで取材と記録を続けています。その記事を集めました。もっとも古いのは2015年までさかのぼれます。
現地取材に通う交通…
- 運営しているクリエイター
#ルポ
フクシマからの報告 2018年晩秋その2 避難先に根をおろし料理人の夢を追う 野球少年中学生はいま結婚し父親に 渡辺さん親子の物語(上)
2011年3月の福島第一原発事故の直後に被災地に取材に入った当時から、ずっと連絡を絶やさない避難者が何人かいる。渡辺理明さん(48)はその一人だ。同年夏、山形県に避難していた福島県南相馬市の人たちを訪ねて回り、話を聞くなかで、渡辺さんと知り合った。 渡辺さんは、当時避難の宿舎として割り当てられた山形県寒河江市の温泉旅館の一室に私を連れて行ってくれた。8畳ほどの小さな和室に、渡辺さん夫妻と長女・次女・長男・次男の6人が生活していた。私の目にそれは海外ニュースで見た「難民」の生
¥1,500