編入科目(例えば小論文)と大学入試の科目学習の違い

小論文とその他の教科(英語・数学・世界史など)との違いをひとことでいうと、受験生がやるべきことの違いです。つまり、受験生は
教科:問いに答える
小論文:問いを定めて答える
ことを求められているということです。

英語などの教科では「問いに答える」ことが求められているのに対して、小論文では
①問いを定めて②答えるというように、「問いを定める」という教科では求められないことが求められます。

よく、「受験は暗記だ!」と言われます。この言説の是非はともかく、英語や世界史だけでなく数学ですら、典型的な解法を数多く暗記すれば多くの問題に答えることは一応できます。もちろん、東大や京大、慶應の一部の問題のように暗記では到底対応できない(少なくとも普通の受験生には)問題もありますが、多くはチャート式など伝統的な参考書のどこかを見れば解答の手順は載っています。
※現代文については疑問の余地あり

一方で、小論文の場合、「あなたの考え」を求められます。
「あなた」の考えである以上、どこにも載っていません。もちろん、「よくある考え方」が参考書や答案例に載っていることがありますが、それは問いが定まっている場合にのみ使えます。

次回は実例をあげてこの点について説明します。

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