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PdMに一番必要なのは胆力

先日Twitterでこんなつぶやきをしました。そう思う背景を説明したいと思います。

胆力とは何か

〘名〙 物事に恐れず、臆せず、驚かない気力。動じない心。

引用:コトバンク

何に対する胆力か

意思決定に対する胆力です。プロダクトマネージャーは毎日が意思決定の連続です。WhyもWhatもHowもいくらでも選択肢が出てくる中で、ロードマップからボタンのテキストまで1つ1つ意思決定を積み上げていく必要があります。

そして筋の通った、軸の通った意思決定をし続けることが大切です。どういう価値や体験をユーザに提供するのかを決め、それに沿った意思決定をし続けないと、プロダクトがブレてなんだかよくわからないものになり、誰にも刺さらないものになってしまいます。

胆力が求められるワケ

スタートアップのプロダクトマネージャーをやっていると、基本的にレポートラインは代表、またはトップマネジメント層になるでしょう。彼らに「こういう方針でいきます」などの説明をしていく必要があります。そして「こうした方がいいんじゃない」「これやろうよ」などというフィードバックがしばしば飛んできます。

その時に権威に負けず、相手が正しくないと思えば自分が正しいと思う理由をしっかり説明して納得してもらう必要があります。

そこで権威に負けて「持ち帰ります」と答えて、その後エンジニアとデザイナーと一緒に「社長にこういうこと言われちゃって。。色々やり直しになっちゃうけどどうしようか。。」なんて相談した経験がある人は多いのではないでしょうか。

そんなPdMと一緒にエンジニアやデザイナーは働きたくないですよね。

胆力を履き違えない

もちろん間違えてはいけないのは、自分の意見に頑固になって無理やり押し通すことが大事というわけではないです。

自信を持って意思決定できる=熟慮した結果

であるので、まずは当然プロダクトマネージャーとして誰よりも情報を集め、検討した結果で自信を持った意思決定をすることで、他人の意見に影響されない、あるいは他人にしっかり納得感のある説明ができるようになります。

意思決定に必要な要素

意思決定をするには前提となる情報判断軸が必要になります。

前提となる情報が違えば意思決定の結論も変わります。特に代表はプロダクトマネージャーが持っていない市場情報や外部情報を持っている可能性があります。その情報を考慮するとこっちの方針のほうが良いなというように、代表と話した後に意思決定を変更したというケースは自分も多くあります。

判断軸に関しても同じように代表と共有できているのか、あるいはファイナンス軸などプロダクトマネージャーは考慮していなかったが代表が考慮している別の軸があるのか、といった確認が必要です。

エンジニアやデザイナーからのフィードバックでも、工数や技術的難易度などPdMが知らなかった情報が往々に出てきます。

自分の意思決定を取り下げ、やっぱりこういう方針でいきます、と言うのも胆力がいると思います。

終わりに

プロダクトマネージャーは正しい胆力を持つ必要があります。

・熟慮して意思決定に自信を持つ
・ただし前提が変われば柔軟に変更する

逆にプロダクトマネージャーが胆力を持っていないと

・プロダクトのクオリティ
・開発のスピード
・チームのモチベーション

これら全てがダメになります。

だからこそ一番大切なのは胆力という話でした。

おまけ

意思決定だけでなく、企画を最初に出す胆力というのもあると思っています。PdMに限らずマーケなど色々な職種で遭遇すると思うのですが、叩きの案を最初に出すと議論がしやすいし他の人も企画を出しやすいです。しかし最初のたたき案は必ず穴がありダメ出しされます。

ミーティングで最初に手を挙げるのも、Slackでアイデアを投げ込むときも誰もが批判される恐怖があると思いますが、叩かれ役を買って出るのはチームにとって有益で、自分は常に意識して先にアイデアを出します。

若手の方でも普段から胆力を鍛えるポイントになるかもしれません。もちろん意思決定の胆力とは違う部分がありますが。


ジャングルXは一緒にプロダクトを作ってくれる仲間を募集中です。UKを起点に世界でスポーツベッティング事業をやっていくのですが、普通に想像するものとあらゆる面で違った打ち手で攻めていきます。

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