見出し画像

ばらの花×ネイティブダンサーで聞いたYUIの声

先日、アンサーソングの件で少し触れたこのマッシュアップ。いや、マッシュアップというよりも、一つの曲として成立しています。

どちらも僕の青春を彩ってきた曲です。

くるりさんは心を落ち着けてくれたり、ざわつかせたり、泣かせてくれたり。本当に曲によっていろいろな気持ちになります。品川駅で「赤い電車」が流れ出して、ふとものさみしくなる。でも、いやなさみしさではなくて、僕らはここで暮らしてるっていう生活に対してのものです。「ワンダーフォーゲル」を聴いて、無性に走りたくなります。どこまでもいける気がしてきます。「Remember me」をロッキンで聴いて泣いたのは2013年。どこかで誰かが自分の事を覚えていてくれるのかな。くるりは「生活」に寄り添っているバンド。

サカナクションは、打ち込みの走りだった。僕らが学生だった頃はHIPHOP、ミクスチャーが全盛期でリップ、キック、ケツメイシとか、オレンジレンジとか。バンドも好きで、ハイスタとかバンプも聴いてたけどサカナクションは異質だった。「アルクアラウンド」の衝撃は忘れられません。かっこいいというか、未知のものに触れた。感覚に訴えかけてくると思ったら、歌詞にやられてしまう。なんだこりゃって。

歌い手さんのYUIは高校時代、僕らみんなが大好きなシンガーソングライターでした。「Tomorrow's way」はその名の通り、明日の道を示してくれた。「Rolling star」は抜群にかっこよかった。みんなの着メロが「CHE.R.RY」だった。みんな恋したかった。いや、YUIに恋してたんです。

Youtubeのコメントで、「歌ってるのがYUIだって気付いたとき、久しぶりに会った同級生がめちゃくちゃ綺麗になってたときみたいな気持ちになった」ってのがあった。ほんとに共感する。等身大で、高音はちょっと辛そうで、それが良かった。ミュージックステーションで「歌詞間違えちゃいました」って言っていたのを思い出しました。

全く違う人が考えた二つの曲。交互に流れる歌詞。でも、どこかで僕たちには繋がっている可能性があるんだなって思いました。一曲ずつだと違った印象です。「ばらの花」は岸田さんが好きなジンジャーエールの思い出。「気が抜けて」は、僕らの気も炭酸も抜けている。言葉遊びと選びがすごい。「ネイティブダンサー」でも、「そういう気になって」が「そう雪になって」が掛けられているのでしょうか。

そんなに特別なことは無いけど、僕たちは何か感じながら過ごしているんだなって思わせてくれる。

https://www.youtube.com/watch?v=K7eQxgD_bp0


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?