ねえ、シスター聞いてよ。
センチメンタルな気持ちなとき、僕はyonigeを聴く。センチメンタル・シスター。なんか少しうまくいかないとき、誰かがどこかで苦しんでいるとき、自分にはどうにもならないことが起きたとき。僕は夜に逃げる。
初めて聴いたアボカドは、激情的な歌なのかなって思っていた。けど、何度かすると、そうではないんじゃないかって感じるようになっていった。青春を唄うバンドであるとは思う。ただ、彼女たちが唄うロックは哀しみや苦しさをどこか軽やかに表していた。切なさを敢えて何でもない日常のことのように。
誰かに聴いてほしいことがある、誰にでもあるよね。でも話す人がいないときに聴いてくれる唄。センチメンタル・シスター、リボルバー、さよならアイデンティティー、あのこのゆくえ。
そう、誰にも分からないこと、答えがないことに僕らは答えを求めたがり、すがりたくなる。その迷いをただ受け止めるでもなく、慰めるでもなく、淡々と過ごす日常にこそ何かが見つかるということをyonigeは教えてくれる。
救い、といっていいのかな。それでもいいんだよ。誰にでも悩みはあるんだから。そんなとき、ちょっとyonigeを聴いてみてほしい。
「ねえ、シスター。聞いてよ」
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