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日記:慕わしさ

テオドーロからの便り

パリは三日間にした。親友にも負担にならない様に。沢山聞いてもらったよ。へこんでた僕に彼は言った。

親友「フランス人にとって一番大切なものが愛なんだ。僕はイタリア語も好きで独学してるけど、どうもイタリア語を勉強していると、彼らが好きなのはテンポ、ノリ、みたいな、雰囲気が好きじゃないのかなと思えてきたよ、ね、どう?」 

テオ「なるほどね、仏人は愛の世界、伊人はノリ好き、って言うかさ、多分美を追求してる。
伊人はとても美を貴重に思ってるんだ。と僕は思う。
伊人にとっての美はね、ミケランジェロみたいな世界観だな。バチカンにあるピエタをご覧よ。あの美しさはね、僕の恋人と重なってる。ふふ。」

親友「ふふって、お前、変わってるな。俺には 意味不明だし。」


テオ「なんかさ、君と話してると、そう、恋愛はもっと自由でいいんだって気がしてきた。あれやこれにあてはめなくてもね、僕は僕なりで、素直に、そう感じたら、そう、って。だからさ、今、答えは無い。それでいいんだって気がして。」

親友「そう、 だな。 いつも最初に考えなければならんものは 自分がどうかって事だ。楽しめよ!」




三日間だったけど楽しかった。
彼のおかげだ。ありがとう親友、大親友!

ご馳走になった旨すぎたランチ


ってことで、明日 僕はパリを後にする。



慕わしさ

誰かを慕う。これはとても大事なこと。僕らは全部愛で出来ている。だから慕わしくて当たり前。それが花だったり、動物だったり、虫の人もいるし、ご飯の人もいる(笑)
僕たちは 愛で出来ている、だから慕わしくて恋しくて居ても立っても居られない感情って普通にある。時々衝動買いするのも同じ事。僕らは愛で出来ているから。
さっきも言ったけど、歴史に残る芸術家とか、音楽家とか、皆んなどんな眼差しでその作品を見てたんだろう、ノリでもなんでもいい。本当のところ、ミケランジェロの ひととなり なんて関心はないけど、あの様な美しい作品を創り出す眼、まなこで見ていた世界を僕も見てみたい。
きっと、すごい作品を創り出す人には 人知れずの 開かずの扉みたいな 神秘と秘密があるみたいだもの。当時の人々には理解されなかっただろう 難点の様なもの、不理解なもの。

確かに 伊人、仏人、独人、面白い言い方だけど、人種が変われば、モノの見方も大きく違ってる。でも、全部初めは愛で始まる。だから、怖がらなくても、迷わなくても、知らない顔しなくても、僕も君も、彼も彼女も、全員初めからずっと愛されてるし、愛してしまう。
それぞれを個性みたいに受け止めて そしてね、行く先は 君が一番安らかになれるところ。

子供の頃、とても愛が欲しかった。
もっともっともっともっと愛して欲しかった。

だから大人になっても神様はその願いを忘れずに叶えてくれたんだ。

僕の周りの 僕を愛してくれる全ての人達、僕の、好きで好きでたまらないあなた、思い出すだけで幸せになれるから。そして これからの行くべき道、いや、行きたい道が今ようやく見えて来た気がする。

そう、何かにしようとしなくて、なろうとしないこと。ありのままので生きてみる。そしてね、自分の感情を見つめていようと思う。だって世界一素敵なあなたと出会った僕は世界一素敵な奴ってことだもの。
これからまた、やってくるもの、出会いがありますように。それはきっと、僕に必要で幸せになれるもの。

朝起きる直前、今日は どんな素敵なことが待ってるんだろ、どんな素敵な人からどんな素敵な言葉をもらえるんだろう、また、誰か 僕をこのままで好きになってくれる人にも出会えるかも知れないし。なんて思う。


復活祭がやって来る。きっと三月はそのせいで心がワクワクしてるんだ。


明日ミュンヘンに寄って帰る事にした。

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