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[東北旅行] 旅先で過ごす誕生日

12月23日。
数年前まで祝日だったその日が私の誕生日だ。
気を抜くとケーキに頼んでも無いサンタさんが乗ってしまうその日は、いつもどこも混んでいたし、クリスマス価格である。
そんな日に、一度だけ旅行に行ったことがある。

旅行日:2017/12/23(土)〜24(日)  ▶︎ 2日目

誕生日プレゼント

「誕生日プレゼントは何が欲しい?」
そう聞かれて、特にこれと即答できなかった当時。
考えている最中に、たまたまFacebookに表示された広告に目を奪われた。

出発日限定、奥入瀬渓流ホテル泊のパックツアー。
2008年に冬季の営業は休業していた様だが、この年から冬季営業を再開するとのことで、新幹線往復つきのお得なプランが掲載されていた。

「これだ」と速攻で予約。
かくして誕生日プレゼントは、自分でお膳立てする一泊二日の奥入瀬旅行に決定した。

青森へ

朝8時過ぎの東京駅。
朝ご飯をグランスタで食べるところから、旅が始まる。
銀の鈴広場の脇を通って新幹線ホームへと向かうルートは、いつだってワクワクする。
9時過ぎにコーヒー片手にはやぶさに乗り込み、いざ新青森へ。

出発時は青空だったのが、気づけば窓の外は雪景色。
途中のどんよりした空に少し不安になったが、新青森に着く頃にはまた青空が覗いていた。

奥羽本線に乗り換え、青森駅へ。
リンゴジュースしか売っていない自販機で、リンゴジュースを一つ購入。
いつか買い揃えて飲み比べをしてみたい。

時刻は13時。
街中の雪は、車道と歩道の間に雪が積んであるくらい。

朝ご飯の後新幹線に乗っていただけだが、まずはお昼ご飯。
青森駅から徒歩5分、青森魚菜センターへ。
案内所でチケットを買い、センター内のお店を回って好きな具材を(チケット分だけ)のっけて作り上げる、のっけ丼。

お店では小皿に盛ってあり、もちろん物によっては必要チケット数も異なる。
ぐるぐる回りながら食べたいものとチケット数を考えるのは面白かった。
写真を撮るのを完全に失敗しているが、エビとウニとネギトロといくらとサーモン。

奥入瀬渓流ホテルへ

お腹も膨れて14時。
青森駅前でホテル行きのシャトルバスに乗り込む。

奥入瀬まで約2時間のバス旅。
暮れゆく雪景色の中をひた走る。
まだご飯食べて乗り物に乗るしかしてない。

16時ごろにホテルに着くと、ぞろぞろとロビーに連れられる。
バスの乗客が同時チェックインとなるので、カウンターではなく、ボードを渡されて記入してる間にスタッフが回って対応してくれる方式だった。
荷物も置いてソファに座って、待っている間は雄大な景色を眺めていられる。

部屋は、畳にソファやベッドが置いてある和モダンで、窓からは川が見える。
ソファの座りごごちも抜群。

夜ご飯まですることもないので、館内を散策。

名物、岡本太郎の巨大暖炉のそばでコーヒーブレイク。
中央は薪を焚べてあって、揺らぐ炎に穏やかな時間が流れる。

苔玉とかひょうたんランプなど色々なアクティビティに関するものも展示されていたり、至る所に剥製も。

19時前に、夜ご飯会場へ。夜ご飯はブュッフェ形式。
青森りんごキッチン、という店名の通り、ディスプレイはりんごだらけ。
りんごだけのツリーも可愛い。

食べるのに夢中で全然写真はないけれど、殻付きの帆立とか、海の幸も沢山。

食べ始めてしばらくすると、スタッフさんが、真っ赤な風船付きのメッセージカードとクッキーを持ってやってきた。
チェックインの際、利用目的の誕生日欄にチェックを入れていたので、お祝いにとのこと。
真っ赤な風船を浮かせているのはちょっと恥ずかしかったけど、ちょっとした心遣いが嬉しい。

クッキーの重さがなければ天井まで飛んでいきそう

冬季営業の目玉としてあげられていたのが、氷瀑の湯。
もちろんお風呂なので写真はないが、露天風呂の壁に水を流し、それを凍らせることで、氷瀑に囲まれながらお湯に浸かることができる、というなんとも斬新なお風呂。
後もう一歩氷の壁厚くなっていてほしかったが、シーズン開始直後なのでそんなもんなのかな。

館内にはロビーとは別に、ラウンジがある。
普段は夜、ネイチャーガイドによる森の学校というのをやっているようだが、この日はクリスマスシーズン。
ソプラノ歌手2名とピアノによるミニコンサートが開催されていたので、堪能した。

この日は早めに就寝。
バースデーケーキなんてなくても、特別な1日。

▼ 翌日

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