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好きな人とは距離をおきたい派だから。

好きなバンドもそうだけど、好きであればあるほど、できれば距離を保ちたい派。純粋にその人の発露した部分だけを味わいたいのだ。好きゆえの欲望。そして思う存分、顔を緩めて、その相手を見つめていたい。自分の存在を悟られないように注意しながら。

それがなんてことだ。落語に関しては、一番ごひいきの噺家さんに存在がばれている。打ち上げにいったのが悪いのだけど、打ち上げでは他の落語ファンの方と話せるので実りが大きいのだ。

存在がばれて、もう何年だろうか。一時期は毎月数回落語会に行っていたが、最近は年に数えるほどしか行けなくなった。忙しくて。いや他の趣味も増えすぎて……それでも、私の中で、その人の落語は大切なポジションにある。できれば、にやにやしながら、あの独特な世界観に浸りたい。

なのになんだよ。ここ1年、しばかれる。関西的なノリでやられる。一体私が何をした。親しみを感じてくれてると前向きにとれば喜ばしいけど、もっとニヤニヤしながら、存在を愛でていたいのに、それがますますしづらい。

ああ、なんでこうなった。

この経験をもとに、これから好きな人にはさらに慎重に距離を取らねば。ねちねちと、にやにやと、よりしっかり愛でるために。

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