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論文マラソン38 藤本真名美「谷口香嶠と京都の歴史画」

さてさて、今日はいっぱい読んでおります。この論文は再読ですが、論文マラソンに載せてなかったので、紹介します。藤本真名美さんの「谷口香嶠と京都の歴史画」(『京都画壇の明治』展図録、京都市学校歴史博物館、2018年)です。

目次構成:
はじめに
1.「京都の歴史画」前史
2.歴史画の先覚者 久保田米僊
3.歴史画家 谷口香嶠の台頭
4.歴史画流行の契機―第四回内国勧業博覧会
5.京都における歴史画の最盛期
おわりに

京都における歴史画って、普通あんまりイメージがなくて、谷口香嶠が孤高の存在みたいにイメージされがちですが、そんなことないんです。明治30年代には京都でも歴史画が流行していたんですね。たしかに、『卒業制作 日本画聚英』でも明治28〜37年ぐらいの卒業制作は歴史がばかりだし、同論文で紹介されている明治34年の新古美術品展出品作の大多数も歴史主題だったという。その後、花鳥・動物画ばかりになるから、京都のイメージが花鳥・動物画になっちゃうんですね。

面白く拝読しました。

18分

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