論文マラソン36 岩崎雅美「近代にイメージされた奈良朝服飾」
おはようございます。
今日の論文は、岩崎雅美さんの「近代にイメージされた奈良朝服飾―東京美術学校の制服・裁判所の法服・京都市美術工芸学校の制服・奈良女子高等師範学校教官の職服を例に」(『古代日本と東アジア世界』2005年12月)です。
目次構成:
1.はじめに
2.東京美術学校の制服
2−1.制服の制定
(1)岡倉校長の制服
(2)教員の制服
(3)生徒の制服
2−2.制服誕生時の精神
2−3.学内外の評判
2−4.制服の廃止とその後の服装
(1)西洋画科の設置と紐の略章
(2)洋服の制服化
3.法服の制定
4.京都市美術工芸学校の制服
5.奈良女子高等師範学校教官の職服
5−1.職服制定の経過
5−2.生徒の評価
5−3.奈良女高師と東京美術学校との関係
6.要約
東京美術学校の制服(岡倉天心と黒川真頼が発案したという)が奈良朝の変わった服装だったとか、当時目立って恥ずかしかったという回想などは知っていたけど、それが奈良女子高等師範学校にまで繋がっていくというのは意外で面白かった。
奈良女子高等師範学校の敷地は元は東京美術学校分校の候補地だったり、奈良にあった日本美術院第二部には新納忠之介もいたり、繋がりがあったようだ。
17分
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