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『近代京都日本画史』制作秘話④

こんばんは。今日もお疲れ様です。

今日は、『近代京都日本画史』を作る上で、工夫したこだわりどころです。
何だと思います?いろいろありますが、画家解説のところに、顔写真を入れたことです。
これによって、画家解説を読む人も、字面でエピソードや略歴を読むだけでなく、画家の人柄などイメージを膨らませることができるのではないか、と思うのです。小さい写真しか載せられませんでしたが、当時の雑誌などを探して、転載しました。こんな感じに。

108ページ

この写真探しをしていたら、集合写真が面白くなって、各章扉には、その章を代表する画家たちの集合写真を載せることになりました。これも結構気に入ってるところです。例えば、第3章はこんな感じ。

第3章扉

各章扉に載せられなかったけど、大事なグループの集合写真は、210〜211ページに載せました。なんかそれぞれの時代を象徴していて、よく見ると、とても面白いですよ。

パンリアルの慰労会とか、楽しそうですね。

中でも珍品の集合写真は、9ページに掲載した明治24年の写真。京都私立日本青年絵画共進会の慰労会写真。明治京都画壇の重要人物がズラリ。若き日の竹内栖鳳(当時は棲鳳)が右下のほうにいたりします。本当に若い。

掲載されている写真を見るのも楽しいんです。

顔写真といえば、「近代日本美術事典』も顔写真が出ているので、見ていて楽しいですよね。


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