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論文マラソン15 星野靖隆「福田平八郎と「宋元風」ー大正後期の京都画壇における花鳥画の一動向」

おはようございます☀今朝の論文は、星野靖隆さんの「福田平八郎と「宋元風」ー大正後期の京都画壇における花鳥画の一動向」(筒井忠仁編『仏師と絵師ー日本・東洋美術の製作者たち』思文閣出版、2023年3月)です。

目次構成:
はじめに
第1節 福田平八郎の「宋元風」
 (1)福田平八郎《牡丹》について
 (2)周辺の画家たちへの影響
第2節 平八郎の「宋元風」の背景
 (1)中井宗太郎の助言と榊原紫峰、土田麦僊
 (2)岸田劉生による「宋元画」評価
 (3)近代の中国絵画史研究における「宋元画」評価
 (4)展覧会批評と「宋元画」評価
第3節 「宋元風」の展開
 (1)帝展における「宋元風」の位置
 (2)「宋元風」と独自の画風形成
おわりに

面白く拝読。福田平八郎ら京都画壇の「宋元画」受容の様子や、同時代の「宋元画」理解の様子などが、同時代資料や先行研究を丁寧に調べて、語られています。各章末でまとめられているので、文章が読みやすく、わかりやすいです。

京都の画家は、京都近郊にあった「宋元画」を見て、参考にしているのですね。彼らの動きがよく見えるようで、面白いですね。

32分

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