ものすごく腹が立った話

ぼくはいま大学4年生で、就職活動というものをとりあえずは終えた身である。

しかしこの就活というやつはなかなか厄介で、そして怒りを生み出すものなのである。

まず第一志望問題。これから書くぼくの怒りにも繋がるのだが、なぜどこに行ってもおたくが第一志望です!と言わなければならないのか。

正直雇う側は志望順位なんて二の次で、まともに働いてくれれば別に良くね?と就活をする側からしたら思うのだが。志望度でしか意欲的な姿勢を見せることができないことはないと思う。

そしてこの問題が原因で事態をより複雑にする。

ここでは仮にぼくの第一志望をAとし、さらに志望度の低いBという企業があったとする。Bは本当に一応応募したという感じで、そこで働く気は微塵もなかった。いわゆる保険、滑り止めってヤツである。

ただBからは、ぜひうちで働いてほしいと言われ、採用を前提にした面接の機会ももうけられた。

だがぼくは1ミリも行きたくなかったため、その採用を前提にした面接が行われる前にAからの内々定が出たのでそのタイミングですぐにBにその面接を辞退する旨の連絡を入れた。

ぼくとしてはBのためにも最善を尽くしたつもりである。行きたくもないのに第一志望です!とも言ったし、できる限りBにも迷惑がかからないよう、Aが決まり次第即連絡した。

だがそんなぼくの(小さめの)気遣いも伝わらず、Bへの電話でものすごく嫌味を言われた。

そもそも面接を自体すると内々定すら出ないけど、内々定のシステム理解してんの?とかうちとAを天秤にかけることすらしなかったんだ?とかぼくがそちらに迷惑がかからないようにこのタイミングで…と言おうとするとそれを聞かずにあーはいはいもう分かりました、とか、語気は穏やかだったが嘲笑うような口調でとにかくグチグチネチネチ詰められた。

ぼくとしてはその場で、電話入れただけでも感謝しろやとかそういう嫌味ばっかり言うからお前んとこ人気ねえんだよとか立場勘違いすんなよハゲとか(ハゲてたかどうかは知らんけど)同じように詰ってやろうかとも思ったが、いかんせんAからの正式な内定はまだだったことやもちろん個人情報を握られてることもあり、下手に出るしかなかった。

電話を切ったあと、腹の底から怒りが湧き、血管が破裂しそうになった。もう今書いてるだけでも思い出して腹が立つ。

そもそも雇う側は、何か立場を勘違いしているのではないか?まあ雇う側というかこの会社である。他の企業に辞退の連絡をしたこともあったが、とても親切、丁寧に対応してくれたからだ。

雇用契約といっても、雇う側が賃金を払い、労働者側は労働力を与える。本来は対等な立場でないといけないと思うのである。

企業側が就活生を選考するならば、就活生も企業を選ぶ立場にある。そういう相互関係の上成り立っているのである。ぼくはこういう認識である。

だからこういう嫌味をグチグチ言ってくるような人はてめえの立場を弁えていないなと思っている。コンビニの店員さんに偉そうにする痛い客と一緒である。こっちが下手に出てるのを良いことに、すげえ上から目線でなんなら説教してくる。金を支払う側が偉く、全ての権力を握っていると思っている。アホである。

そんな嫌味を言われたって行かないもんは行かないし、仮に迷ってたとしてもそんなこと言われたら余計行きたくなくなるし、もちろんぼく以外にも辞退する人がいるだろうから他の人にも同じように言ってるんだろうし、お互い嫌な気持ちになるのわかってるのにわざわざ言ってくるし(もしかしてそれすらもわかってない?)、なんかもう考えれば考えるほど頭悪ゥという感想しか抱けない。

このBという企業はそもそも、説明会などで就活生側からこういうのをやってほしいとリクエストがあっても、「それ何の意味があるのかわからないから教えてくれますか?(笑)」などと嫌味っぽく言っていたため、そもそもうわこの会社無理だ、と思ってはいた。

あ、こいつらは自分らの仕事をしてればいいだけで、就活生側の気持ちは理解しようとすらしてくれないんだ、と思ったのだ。

組織力はあり毎年応募者もある程度安定していることもあり、そう簡単には変わらないのだと思う。ただその自覚がないから、ぼくの周りでもあそこはやめとけ、とかあんま人気ないから、とか言われているのだろう。

まあ、ぼくもそんなしょうもない企業から嫌味を言われていちいち気にしている時点でまだまだなのだが。

そんな嫌味を言いたくなるほど俺という人材が欲しくてたまらなかったか!他に取られたのが悔しくて堪らないのか!そうかそうか!わはははは!となれるポジティブさはこういう時に欲しいと思う。

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