INTJ独身女が夫婦別姓と結婚について考える話

単刀直入に言うと、私は選択的別姓に賛成の立場。あくまで、選択的。
理由は、姓が変わることで戸籍上の本名でしか働けない人や、論文を執筆してる人にとっては不利益があるだろうと思うから。夫婦になるのにどちらか一方が不利益を被るのはおかしいと、私は思う。
姓が変わることによって自分ではなくなってしまう、という感傷的な理由は、まぁそういう人もいるだろうな、という感想だ。
なお、この記事では、事実婚ではなく、籍を入れる時に別姓を選べるかどうかについて話をする。

個人的には、もし私が結婚するとしたら、私は別姓は選ばないと思う。自分自身の名前に全くこだわりがないから、上杉鷹子が田中花子になっても構わない。ただ、夫婦別姓なら扶養に入らない以上、申し出なければ結婚した事実が知られなくて済む、というのはメリットかもしれない。私の職場は詮索好きが多いが、私は言いたくないことは言いたくないと言える性格なので、あまり困らないかもしれない。
相手から絶対に別姓にしたい、という申し入れがあればそうするかもしれないが。納得できる理由があればだが。

もし今、選択的別姓制度が始まったとしても、うまくいかないだろうと私は考えている。
理由はいくつかあるが、一番大きい理由として、未だに家父長制や旧民法の価値観を持っている人が多いから。

結婚したら妻が、夫を起こし、料理をし、家を調え、子どもを産み、世話をする。妻が働いていても、学校からの呼び出しもまずは妻、子どもが熱を出しても仕事を休むのは妻。世帯主は夫。
男性だけでなく、女性でもそれが当たり前と言う人もいるから、問題は複雑だ。
私の身近には、妻の姓に変わった男性がいる。妻の実家の家業を継いだわけでもないのに、婿養子と呼ばれている。今でも何か特別な事情があると勘ぐられている。未だに、相手の姓を名乗ると嫁入り婿入りの感覚を持つ人は多い。

こういう価値観にもう少しアプローチしていかないと、結局夫婦が別姓を選択しても、親世代から世間体が悪いだの言われ、結局妻が姓を変えざるを得ないのではないかと思う。それでは制度を始めても意味がない。
妻が喜んで夫の姓になる場合も、もちろん少なからずあるだろうが、95%は妻が改姓している理由に、この辺りの問題が含まれているのなら、制度を始めても何も変わらないと思う。
この問題を解決しないと、やはり妻の95%は改姓することになるだろう。そして、別姓反対派は女性は改姓を望んでいなかったと快哉を叫ぶだろう。

夫と妻は対等であること、両家の実家もまた対等であること、特別な理由がなくともどちらの姓を選んでもいいこと。令和六年になっても、家父長制や旧民法に縛られている人は、なかなか理解しづらい話かもしれない。
同姓婚も家父長制も旧民法も、いわば日本の文化だから、全てが悪いわけでもない。西洋諸国の考え方に合わせるのが、開かれた社会になるということでもない。同姓婚は東洋でも認められているが、やはり暗い事情もある。
考えが古いと一刀両断しては、相手も話を聞く気にはならないだろう。

ただ、ニュースなどで、別姓制度を訴えている人を見ると、少しモヤっとするものを感じる。
彼らは現状の制度の中で取れる最良の選択をしているだけで、批判される謂れはないし、私もする気はない。訴えが届くように応援もしている。
だが、私が個人的に姓を変えたくないという強い希望があったら、そもそも姓を変えてくれる相手を探すと思う。結婚は愛する人とするのが一番だろうが、愛だけで結婚するわけではないと、私は考えているからだ。

私が感情や愛情に疎い上に、現実的な問題として結婚を考えたことがないからだと思う。夫婦双方共に姓は変えたくありません、譲れません、だから制度を変える。我儘だとは思わない、声を上げる勇気も尊敬する。だが、相手を変えてみてはどうだろうと思ってしまうのだ。
私に結婚したいと思えるほど、愛情を持てる人が見つかったら納得できるのだろうか。

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