で?結論は?って言われる人に聞いてほしい話

「で?結論は?」「だから何?」「その話のオチは?」
言われた人はさぞイラつくであろう、この言葉たち。私は面と向かって相手に言うことは滅多にないが、話を聞きながら思っていることはよくある。

仕事中に上司や同僚から言われてしまう人は、なるべく話し方そのものの練習をした方がいい。この言葉を言っている相手は、間違いなくあなたへの評価を下げている。その手のビジネス書を今すぐ買った方がいい。

そうではない雑談で言われる人に、少し聞いてほしい。こう思ってしまうのには、理由がある。それを知っていれば話を最後までゆっくり聞いてくれるはずだ。
その理由と対応を説明したい。あくまで、私の場合はだが、参考にできる部分は是非してほしい。

先の見えない、結論がわからない話は、どういうテンションで聞けばいいのかわからないのだ。
私が結論が見えない話に苛立ちを感じる理由として、これが一番大きい。相手が自分に何を求めてるのかわからないと、真剣に聞くべきなのか、リラックスして聞いてもいいのか、考えながら聞くべきなのか、対応に困る。

相手が何を求めてるかわからない話を、最後までただただ聞いているのはつまらないのだ。
自分の全く興味のないテーマの講演を聞いた事があるだろうか。ない人は、小学校時代、式典でよくある来賓の話や校長先生の挨拶を思い出してほしい。
その時の気持ちによく似ている。
断じて言うが、あなたに興味がないわけではない、先の見えない話に興味が持てないだけだ。
「私は何を聞かされているんだろう」と思っているのだ。

だから、前もって、どう聞いたらいいのかを教えてほしい。
「ただの愚痴だから黙って聞いてほしい。アドバイスはしないで」
「どうでもいい話だから、テキトーに聞いて」
「私が面白いと思った話聞いたから、聞いて」
「覚えておいてほしい話だから真剣に聞いて」
「迷ってるから、背中を押して」
「腹が立つ事があったけど、私にも非があるかもしれないから、話を聞いて指摘して」

話の結論を求める人が求めている「結論」は、「自分が取るべき対応」に当たる。落語やコントのオチに当たる部分を先に言え、という話ではない。
「で?結論は?」を丁寧に解説するなら、「あなたの話を聞いた結果、私がどう対応したらいいのか教えてください」になる。

そもそも、結論は?と聞かれる雑談には、結論もオチもない。だから、結論は?と聞かれても、困ってしまうのだろう。その結果、自分に興味を持ってない、と落ち込んだり腹が立ってしまう。

この結論が先に出ていると、不要なアドバイスをされて苛立つこともないし、だから何?と心が凍りつく一言を言われることも、おそらくなくなるだろう。少しは会話がしやすくなるはずだ。

間違っても、「私に興味ないのね」「ちゃんと話聞いてよ」と怒らないでほしい。
あなたに興味があって、ちゃんと話を聞きたいから、先の見えない話に苛立ってしまうのだ。
こちらもあなたの求める対応をしたいのだ。でも、話の先が見えないと対応がわからないのだ。
だから、ほんの少しだけ、こちらに歩み寄ってはもらえないだろうか。
先に結論さえ教えていただければ、こちらも苛立たず気分良くあなたの話を聞きやすくなるのだから。

なお、私は関東人なので、関西人の求める「オチ」については何も話せません。もしかしたら、本当にオチを求めてるかもしれないので、その時は落語の研究をしてみてはいかがだろうか。

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