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メスティンにフッ素加工を施してみた

山のぼりやキャンパーに根強い人気を誇るトランギア社のクッカー、「メスティン」。なんなんだろうこの魅力は。コロンとした素朴な形状、雑な仕上げ、そして焦げ付き。粗野が故に手間もかかるし、その分愛着が湧いてしまうのだろうか。スウェーデン製というところもなんか「北欧のやつ感」がそそられるのかもしれない。

かくいう僕もメスティンを愛用しており、登山の際は毎回玄米を持参してメスティン炊飯をしているのだが、メスティンの1番の問題点は「焦げ付き・こびりつき」である。山頂で焦げ付きが発生してしまうと、およそ落とし切るのは難しく、帰宅後にスチールウールたわしでゴシゴシやりまくってなんとか落としていた。

そんな中、「メスティンにフッ素加工を施してくれる業者さんがあるらしい」という情報をさばいどるかほなんのYouTubeで見かけ、早速調べてみた。

ネット歴20年の強者には、たやすい捜索であった。かほなんが依頼したところと同じかどうかはわからないが、個人で1ロットからでもフッ素加工を受け付けてくれる業者さんを2社見つけ、さっそく依頼してみた。

■加工前のメスティン。スチールウール跡でボロボロ

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↓↓↓   生まれ変わって帰ってきたフッ素メスティン ↓↓↓

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すごくないですか!!??中身はテフロン加工ですべすべなのに、フレームがベコベコの使用感たっぷりなところがまたかわいい。

依頼方法と、気になるお値段は下記の通り。

見つけたのは「アルファ技研」さんと、「山由製作所」さん。

ちょうどメスティンを2個持っていたので、別々にお願いしてみた。どちらの会社さんもとても丁寧にご対応いただきました。ありがとうございました。アルファ技研さんはちょっと今パツパツ感があるらしく、数週間かかってしまうとのこと。急いでないので全然構いません!
山由製作所さんは届いてから1週間で仕上げてくれるとのことで、実際きっちり1週間で帰ってきました。納期守れる人、好きです。

■山由さんから帰ってきたメスティン

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感動の仕上がり。山由さん、ありがとうございます。

早速炊飯してみる

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玄米に大好きな缶詰「いわし蒲焼」を放り込み、アルコールストーブで自動炊飯。待つこと30分。

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吸水が短かったのでちょっと芯が残ってるけど、まあまあの炊き具合。そして予定どおり(?)フチががっつりと焦げ付いている。

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しかし、スプーンでかるくよそうと、ポロポロと焦げ付きが落ちていくではないか!

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すごい!革命だ。フライパンとしても使えるし、これで山頂の調理もいちだんと捗ってしまう。早く山に登りたい!

気になるお値段

気になるお値段はこちら。

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行きの配送費が800円ぐらいだったので、合計6000円弱。メスティンが1800円ぐらいなので、なんと合計8000円のクッカーである。8000円もあったらそもそもフッ素加工の良いクッカーセットが買えてしまうのだが、それでも「まあ、メスティンだし、いいか」と許せてしまうのが、メスティンの魅力なのである。

※追記※
アルファ技研さんからもフッ素加工メスティンが届いた。こちらは2週間半かかりました。仕上がりは同じく、満足。お値段は、3630円+振込手数料220円+行きの送料800円=4650円。山由さんより安かったが、クオリティに差はないように思う。スピード重視なら山由さん、値段重視ならアルファ技研さんがいいと思います。

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