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聞いてほしい時に聞いてほしいことを

暇だから書こう、なんてったって暇だからね。
 
久しぶりに天気が良い。今日は朝から小石川のデカいビルにノンノコお邪魔して、ついこの間まで縁もゆかりもなかった人とエヘエヘ言いながら、1時間ちょっとお話。凄く助かった。優しい方で、ほとんど一方的な人生相談に真摯に答えてくれた。

聞いてくれると凄く助かる。何よりメンタルが助かる。答えが欲しいんじゃない。自分の言葉をちゃんと受け止めてくれるだけで救われるのだ。当然、答えを教えてくれるともっと助かる。ともかく一人で考え込むと死にたくなっちゃうし、抱え込むのはつらい。

トップガン・マーヴェリックを観た
最高ですよこの映画。21世紀最高の一本だと思う。失われていくもの、必要とされなくなっていくものに「でも、やるんだよ!」としがみつくトム・クルーズ先生、それに感化される訓練生たち。時代遅れがなんぼのもんじゃい、俺は死ぬまで生きるんだ!半ば正気じゃないトム・クルーズの目が爛々と輝いている。しかしそれは決して死に場所を求めてるのではなく、自らの力、信じたものの強さを証明するためなのだー。

むちゃくちゃ泣けたよ!(本当に泣きっぱなしだった)

久しぶりに映画を観た気がした。かつての映画が完全に廃れて、期待できるものなんか無い時代に、トム・クルーズは映画の魔法を見せてくれた。役者がなんだ、ストーリーがなんだ。現実をぶっ飛ばせない映画なんて何の役にも立たない。トップガン・マーヴェリックはすべてをぶっ飛ばす。悲惨な世界も憂鬱な日常も全部全部ぶっ飛ばす。

トップガンに戻れと告げられたトム・クルーズは、かつてのジャケットとバイクを引っ張り出して、フルスピードで滑走路を走る。抑えきれない笑みを浮かべて、静かに感情を爆発させる。その表情の美しさ、カッコよさ。オープニングの時点で緩んでいた涙腺が一気に決壊した。ここまで感動したのはいつ振りだろう。私は今、映画を見ている。映画に魅せられている。

21世紀の最高傑作は、20世紀の残光だった。消えゆく日の最後の輝き、それは希望というより絶望かもしれない。しかし、それは確かに残された。時代の代謝は加速している。近いうちに映画が不要になるかもしれない。それでも言いたい。

「でも、やるんだよ!」

[おしまい]

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