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夜汽車のように生きるのだ

こんばんねこ。久しぶりに投稿しておいて暗い話題だと不安だと思うんで(誰が?)最近あったこと、言い換えれば最近観た映画をまとめよう。

いつから振り返ろうか迷ったけど先週分だけでいいや。

5月15日(日)『シン・ウルトラマン』@TOHO新宿

ゴジラとシンマンの共演、かっこいい

 友達とシンマン観ました。もちろんIMAXレーザーで、ほぼ満席でした。周りはおっさんが多かった気がします。この友達は映画を観るときにほとんど必ずポップコーンを食べるんですが、俺はキャラメルより断然、塩が好きです。感想終わり。

5月16日(月)『祇園祭礼信仰記〜金閣寺』@歌舞伎座

一人だけで行ったのは初めてでした

 今年一発目の歌舞伎は、歌舞伎座から始まりました。🤬合法なルートで仕入れた🤬チケットなので、いちばん🤬い席ですが🤬🤬で観ることができました。詳しくは聞かないでください。通報もしないでください。
 演目は『祇園祭礼信仰記〜金閣寺』と長唄『あやめ浴衣』。舞台までかなり距離があり、花道も少ししか見えなかったのですが、なかなか独特な見え方ができて、満足のいく観劇でした。
 特に書きたいことは2つあって、1つ目に初めての音声ガイドを借りたこと。これのおかげで演者の表情が見えなくても人物描写が手に取るように分かります。今後場所が悪いときには必ず借りよう。2つ目は中村雀右衛門演じる雪姫の素晴らしさ。男に虐げられる女性がプライドを捨てず、自らの力で窮地を脱し、剣を持って巨悪に立ち向かう。ある意味現代ではありがちなキャラクターだけど、それが古典芸能の中で生きている驚き。特に一番の見せ場は、アイドル、否、プリキュア的な可愛さがあって、単純に萌えました。古いな、萌えるっていま何に相当するの?とにかく歌舞伎は掘り甲斐があります。

5月20日(金)『聖少女拷問』『性の放浪』@シネマヴェーラ渋谷

お目汚し失礼!

 シネマヴェーラ渋谷で「若松孝二初期傑作選」が始まりました。一発目から凄かった。『聖少女拷問』あんまりタイトルは関係ないけど、女の情念、怒りはいくらでも見ていられるなぁと。役者がみんな良い。ラストのセリフ「幸せは諦めても、怒りは諦めない」、からの怒り顔どアップ、からの刺殺。良かった〜もはや気持ちよかった。好きです。『性の放浪』面白いんだけど、モノクロで変なモノローグが入って、ロードムービーって雰囲気違いすぎだろ!というか、若松孝二ってこんなの撮るんだと呆気にとられてしまい、結果、爆沈。ラストも当然よくわからなかった。うーむ馬鹿馬鹿。

5月21日(土)『ゆけゆけ2度目の処女』『カーマ・スートラ性教育書 愛のテクニック』『恐るべき遺産 裸の影』@シネマヴェーラ渋谷

足立正生さんとガイラさんのトークイベント

 連日の若松孝二。朝から渋谷に向かうが、一緒に来るはずの友達は寝坊。結果1本目の『ゆけゆけ2度目の処女』は一人で見る。ほんでもって大傑作。時代感というか精神性というか、その時代でしか写せないものがスクリーンから返り血の如くブシャブシャ飛んでくる。抽象的だけど物凄く政治的な映画だなと思った。輪姦される少女、握られたナイフ、放置された死体、流れ出た血液、屋上という名の密室
 
 2本目まで時間が空いたので渋谷のパルコでやってるクロマニヨンズ(のカメラマンの柴田恵理さん)の写真展に行く。ポストカードとポスターを購入。写真見てたら自然と笑顔になった。いい写真ばかり。

今月いっぱい、500円。グッズもかっこいいよ。

 寝坊した友達と合流して本日2本目『カーマ・スートラ性教育書 愛のテクニック』サルでもわかるど直球成人映画。かと思ってたら、エロを超えたブラックコメディでした。モキュメンタリー風に始まったはずの映画が最後はドタバタ愛憎劇になる展開も面白いけど、何より撮影の丁寧さに笑った。今まで観たベットシーンの中でもかなり濃密に緻密に撮っていて、制作陣の本気度が伝わってきた。
 上映後にはその制作陣、脚本の足立正生さんとカメラマンのガイラさんが登場。この日のお目当てはこのトークイベントだった。足立正生さんは『女学生ゲリラ』という映画を監督したことでも有名で、昔はこんなことをした人↓

モノホンである。

怖い人かと思っていたけど、とても気さくで面白い人だった。やっぱり才能ある人は魅力の塊だなぁって思ったり。3本目は『恐るべき遺産 裸の影』これがまた凄い映画だったんだけど、どうせ伝わらないから書かずに終わります。日曜日も行くつもりだったけど、疲れちゃって結局行きませんでした。

おしまい

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