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『チャーリーズ・エンジェル』新生エンジェルは『ピッチ・パーフェクト』風味!? 続編はいかに… 2/21(金)~公開

ポスター_チャーリーズ・エンジェル

原題:Charlie's Angels  ★★★★☆

新作に向けて『チャーリーズ・エンジェル』(2000)と『チェーリーズ・エンジェル フルスロットル』(2003)、さらに70年代のTVシリーズも見直したら、それぞれに面白いこと!

特にキャメロン・ディアスとドリュー・バリモア、ルーシー・リューのキャラが生き生きとした映画2作には、いま観ても救われるくらいの突き抜けた痛快さとポジティブなエネルギーを感じます。『フルスロットル』には『ハスラーズ』もびっくりのシーンもあり、カメオキャストも豪華でした(ほぼ忘れてた)。

3人の新生エンジェル、設定にも新機軸

そんな中、リブートされた本作では、やっぱり新生エンジェルの魅力が牽引している部分が大きいかなと。

世代を代表する実力派で、アクションをするイメージのなかったクリステン・スチュワートと(もう『トワイライト』の~という枕言葉は不要だと思う)、『アラジン』ジャスミン役で知られるナオミ・スコット、超新星のエラ・バリンスカ

21世紀、チャーリー・タウンゼント社は単なる探偵事務所ではなく、国際機密企業となっており、特殊訓練を受けたエンジェルたちは世界各地にいて任務の内容によって最適な人材が組まれる、というシステムになっています。

ある任務で組んだことのある、変装が得意なサビーナ(クリステン)と元MI6のジェーン(エラ)。直感型と几帳面型で、あまり相性がよくなかった2人ですが、会社を内部告発したことで命を狙われるエンジニア、エレーナ(ナオミ)を護衛しながら、同社にまつわる陰謀を暴いていくことに。

製作・監督・脚本は、自身も“ボスレー”役で出演しているエリザベス・バンクス。TVシリーズから地続きであることを感じさせるオマージュも盛り込んでいます。

ただ、この3人のエンジェルをもっと観たい!観せて! という飢餓感が残るので、難しいかもしれないけれど、もし続編が実現するのならば、エリザベス・バンクス以外の方につくってほしい、

私は長らく『ピッチ・パーフェクト』ファンですが、それが正直なところ。


クリステンは今回も美しくて、見惚れちゃうほど。初めましてのエラは身体能力が抜群に高く、とにかくアクション担当。クリステンやナオミも、制作陣もだいぶ彼女に助けられている気がします。

ナオミは、『パワーレンジャー』のピンクレンジャーから『アラジン』に抜擢されて日本でも注目されましたが、今作でも親しみやすいキュートさと、肝の据わったところを見せ、当初はエンジェルではなかった彼女が活躍することで認められていく、という点も新機軸となっています。

もともと、それぞれに高い能力を持っていた女性が、仲間と居場所を得て、改めて真価を発揮して輝いていくところは、確かに『ピッチ・パーフェクト』っぽいのですがね…。


カメオも、ヘイリー・スタインフェルドやリリ・ラインハートなど豪華で、さすがの人脈。エンドロールは見逃せません。

また、ボスレーも世界各地に何人も存在することになっており、そのうちの1人がパトリック・スチュワート

エレーナが開発した新エネルギー技術を軍事利用しようとするIT界のセレブを、最近2枚目俳優をやめようとしている(?)サム・クラフリンが演じているのは個人的にツボでした。


ドナ・サマーの「バッド・ガール」も含め、サントラはもったいないくらいに素晴らしいです。


っていうか、名作をリブートするのはもう、やめにしませんか。


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