『ダウントン・アビー』全力でダウントニアンを泣かせにきます 1/10(金)~公開
原題:Downton Abbey ★★★★☆4.5
20世紀初頭を舞台に、英ヨークシャーの大邸宅“ダウントン・アビー”で暮らすグランサム伯爵クローリー家とその使用人たちの悲喜こもごもの生活を描いた大人気ドラマの映画化です。
私、ささやかなダウントニアン(ダウントン・アビーファン)でございます。
(通して4周くらいしかしていません)
予告編映像からも薄々わかっていたことではありますが、
あの音楽に乗って、
あのお屋敷が映し出されたら、
もう無敵。
復習する時間がとれずにシーズン6の1と6を見直しただけで臨んだ私ですら、感激にむせび泣きました。
タイタニックが沈没した1912年から始まったシリーズですが、映画はシリーズ最終話の2年後、1927年が舞台に。貴族社会も変容してきました。子どもたちも大きくなっております。
みんな~おかえり、そして、ただいま!
ダウントンに国王(ジョージ5世)が訪問するということで上も下も大騒ぎとなる中、ロマンスとコメディ、ほんのりのサスペンスも入り混じり、
駆け足感は否めませんが、エッセンスはたっぷりと詰まっております。
特にトム・ブランソン(アレン・リーチ/『ボヘミアン・ラプソディ』のポール・プレンター役)大活躍。
ヘンリー・タルボット(マシュー・グード)の階段抜かし!
みんな大好きトーマス・バロー(ロブ・ジェームズ=コリアー)は相変わらず!?
愛されキャラ、モールズリー(ケヴィン・ドイル)さんが結局、おいしいとこ取り!
レディ・メアリー(ミシェル・ドッカリー)はもちろんモダン最前線なのですが、デイジー(ソフィー・マクシェラ)もとてもキュートになりました。どんどん解放されてきている感じが、さすが表現されています。
イーディス(ローラ・カーマイケル)が幸せそうなのも、とてもうれしい。
王妃の侍女役でイメルダ・スタウントンが参加、ヴァイオレットおばあさまことマギー・スミスと親戚関係にあるという役どころで、何気に「ハリー・ポッター」のドローレス・アンブリッジとマクゴナガル先生対決も。
ちなみに、メアリー王女役は「ピーキー・ブラインダーズ」のリンダことケイト・フィリップスでした。
様々なエピソード、登場人物を巧みにこれでもかと盛り込み、さらには去っていった者たちの顔もよぎり、
ダウントニアンを全力で泣かせにきます。
さらにヴァイオレットおばあさまの名言がまた心に沁みて、一生ついていきたくなりますよ!
ドラマを観ていなかった方には、どう説明したらいいのでしょうね…。
貴族だろうが何だろうが、世知辛く不条理な世の中を、大切なものを守るために時に這いつくばって生きていく、それはいつの世も同じなのではないかと思うのです。
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