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卒業生の力は偉大

大学教員として仕事をしています。学生によりよい未来を、というのが私のモットーです。となると気づいたことは、一生懸命私があれこれ小言を言っても駄目だな・・・ということです。なぜか?まず学生と私は完全に立場が異なるからです。思いつく限り書き出してみました。

・教員はその大学の卒業生ではない(これは私の場合)

・教員は学生と世代が異なる(もう学生と倍、年が離れている)。

・学生と考え方が異なる(大学教員という職業選択をした私と、別の職業を選択するであろう学生)

・そもそも生まれている場所が異なる(地域が異なれば文化も異なる)

こうした立場の違いがあるにも関わらずシャカリキに教えようとすると・・・

「なんでこんなにアドバイスしているのに、私の気持ちはわかってくれないんだ!」

となってしまうわけです。

もちろん学問としての指導はします。それは私の役割ですから。ですが、人生の生き方、進路選択、また選択しようとしている進路のために何をすればいいのか、どんな心構えで臨めばいいのか?ということについては言える有効なことはありません。もちろん、こうすればよいな・・・ということはいくらでも浮かんできますが、それ言っても学生には伝わらないな、と限界を感じてました。

となると、なるべく学生にとってロールモデルとなる人を呼んで、その人にアドバイスもらえるような仕組みを構築する、ということが一番学生にとっていいこと!に気が付きました。

で、今回は、教職志望の学生さんを対象にした座談会に教職OBの方に来てもらいました!

なぜ、こうした会を設けたのかというと、本学において教職についての授業は行われていても、教員採用試験に対応するサークルがなく、学年同士の繋がりもない!からです。ですが、一部の学生さんは、絶対教員なりたい!という熱い重を持ってます。

お節介な私は、じゃ、教職で頑張っている卒業生、呼んできちゃおうということで、呼びました。

このスライド!多くの学びがありませんか?

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免許取得科目の勉強は疎かにしない方がいい:教育実習の時に役立つ

「いつか教員になりたい」と考えることも〇卒業後社会人経験を積んでから教員になる人も多い。

学生時代に様々な経験をしておく→社会で必ず生きてくる→生徒に語れることが多いことは大きな利点


私自身も彼のお話しから多くの学びがありました。

現在苦労している話、教員採用試験を目指すうえでの心構え、準備、私立の試験との違い、など・・・。

いや~私何も知らんかったかったなという感じです。

今回、結局2時間以上にも及んだわけですが、特に教師になりたい、と思っている学生はガンガン質問してましたね。

逆になりたくなそうな人はあまり質問してませんでしたね(笑)。

でもそれでいいんだと思います。ああ、私、無理だわ・・・と思う人は早めに気づくことが本当に大事です。

OB、OGだからこそ、分かること、伝えられることがあるんだなと思い、また私にとって学びのある時間になりました。

彼の座談会の後には、教職関係者と以前の県大職員さんと楽しいひと時を味わいました。で、「あなた、結局、ワイワイ楽しくやりたいだけなんじゃない?」といわれれれば、そうですね、とお答えしておきます(笑)。



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