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投資の回収を意識する

投資をあなたはいつ回収しますか?

これ結構難しい問題です。

投資には有限と無限があります。

つまり期間が明確に決まっているものとそうでないものです。

期間が明確に決まっているものは楽です。

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有限投資期間です。

投資<回収できるキャッシュの現在価値、

であれば投資をする価値がある、となります。

問題は計画通りいくかどうか、にあります。

また「初期投資」のキャッシュアウトを想定したモデルは比較的分かり易いモデルですが、実際には初期投資だけでなく継続投資も必要でしょう。

「初期投資+投資額」も含めた総投資額を上回るキャッシュを回収できるかどうか。

それが問われています。

企業は無数のプロジェクトをやっていますから、一つ一つのプロジェクトについて「投資<回収できるキャッシュの現在価値」を測定する必要があります。

中には失敗するプロジェクトもあるでしょう。

企業全体の維持を行う上で、

全てのプロジェクトを合計して、投資<キャッシュとなることが必要です。仮にそうならなければ企業は潰れます。

そう考えると企業はプロジェクトの塊、と捉えることも出来るでしょう。

つまり、無数のプロジェクトを動かしながらキャッシュを回収し事業を行っている、とも言えます。

当然ですが、プロジェクトの中にはすでに収益化されて安定的な事業となっているケースもあります。

これがいわゆる金の成る木や花形事業というやつですね。

良く知られているように事業も移り変わりが激しいものです。

今、金の成る木や花型事業であったものが衰退する、ということもままあります。

そうなったときのため、企業は予め複数のプロジェクトに出資をして将来の金の成る木や花形事業を育てていく必要があります。

問題は、こうした投資をいつまで行うか、です。

先ほど述べた有限投資期間であれば考える必要はありません。

強制的に投資期間が終わりますので。

一方で無限投資だったらどうでしょうか?

この場合は、「終わりはありません」

終わりはないのですが、あえていうならば「終わりを決めなければなりません」

いつまでも投資し続けることもできます。


12年間にわたってかなりの予算をつぎ込んできた同事業。

キャッシュの回収の前に凍結となりました。

事業の失敗

こうしたプロジェクトの失敗に伴う損失の回収は、結局のところ、花形や金の成る木で補填されていくことになります。

これは結果として、新規の事業への投資に回るはずだった投資予算を喰いつぶしてしまう結果となり、企業全体に及ぼす影響も甚大なものになります。

こうした回収期間が長くなる、不確実な事業への投資というのは当たれば大きいとは思いますが、失敗した時の影響は大きいですね。


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