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軸を作る:リーダーに学ぶ

目的と方針がなければ、努力と勇気は十分ではない。

Efforts and courage are not enough without purpose and direction.


ジョン・F・ケネディ

軸を作る、という意味では番外編的な形で、リーダーシップから学べることを書いていこうと思います。

今こそ、歴史的なリーダーに学ぶとき、と思ってます。

1. 模範にしたいリーダー

私が模範にしたいリーダーは、やっぱりケネディですね。

反面教師となるようなリーダーにも気を付けないといけない。

たとえば、ヒトラー。

かれは世界的な経済不況が国を襲い、何百万という人々が失業していて時に公共事業(アウトバーンの整備)などを行い、景気を立ち直らせ、多くの国民から支持されました。

こうしたリーダーもいる。怖いですね。

ケネディはどういった点で優れたリーダであったのか?

具体的にみていこうと思います。

こちらのサイトも是非ご参照ください。


なぜ、失敗するのか?――「結論」よりも「プロセス」を問え!重要な決断が下された後で、どうにも腑に落ちない思いを抱いたことがないだろうか。「どうして、あの時、あんなバカな決断をしたのだろう?」と。なぜ、判断を誤ったのか。なぜ、決めたことが実行されないのか。ビジネスの様々な局面で人が直面する、迷いや不安、組織の壁、錯綜する情報、議論の迷走……。世界の不確実性を前に、それでも必死に「答え」を見出そうとする努力は、しかし、必ずしも報われるとは限らない。――真に重要なのは、意思決定の「結論」ではなく「プロセス」なのである。

2. 反省から意思決定の見直しをしたケネディ

ケネディは失敗から学ぶことが出来るリーダーでした。

1961年、米国政府の支援を受けてピッグス湾に侵攻した亡命キューバ人の部隊を救うために、なぜ彼らの侵攻を支援する決断をしてしまったのか?

大統領とそのアドバイザーが知性を欠いていたはずがない。当時最高の頭脳が大統領のチームには存在していたわけですから。ですが、ピッグス湾事件の意思決定プロセスには多くの欠陥がありました。

・侵攻の提唱者たち(CIAの高官)が自分たちの計画の弱点、リスクが明らかになるのを恐れて、国務省の中堅職員を討議から外していた。

・協議の期間を通じて、大統領と閣僚たちはCIA高官の判断をほぼ尊重していました。

・ケネディは公平な立場の専門家に助言を求めるようなことをしなかった。

・厳しい反対意見や論争がないまま、重要な前提条件の多くが見過ごされた。

その後、ケネディがどう意思決定のプロセスを見直したのか?具体的には以下の6つです。

①会議中は通常の手続きに関する規則や序列を忘れる事

②アドバイザーたちには、

・自分の管轄部門の代弁者として討議に参加してはならない。

・懐疑的なゼネラリストの役割を務める事。

・各自が専門分野だとする特定の分野に発言を限定し、自分よりも専門知識を持つと思われる人との論議をさけるような、従来の官僚的発想で問題を取り組むのをやめ、政策に関する問題を全体として検討

という指示をしました。

③さらに、中堅職員と部外の専門家を検討の場に時々招き、新鮮なものの見方と偏見のない情報や分析を得られるようにしました。

④エクスコム(国家安全保障会議緊急執行委員会)のメンバーを小グループに分けて、2つの行動方針案を作成させ、両者の間で議論させました。

⑤大統領の最も近しい腹心であるロバート・ケネディとセオドア・ソレンセンの二人に、意思決定プロセスでの「悪魔の代弁者」の役割を与えました。

*「悪魔の代弁者」・・・わざと異論を唱える人、難癖をつける人。

⑥大統領はわざと何回かの会議に出席しなかった(率直で忌憚のない意見を述べさせるため)。

6つのプロセスを見直したことが、キューバ危機を回避することに繋がったと言われています。


3. 共感力×想像力×決断力×柔軟性

私がイメージしているのはリーダーと呼ばれる人の多くは共感力があり、人に好かれる能力を持っています。

これは共通しています。

ただし、想像力があるか?と言われれば、そうとも言えません。

決断力はどうでしょうか?単に人がいいだけ、寄り添うことが得意という人いませんか?

また自分の考えはもっていてよいですが、柔軟性がないといけません。

軸を作る上でも優れたリーダーから学べること沢山ありますね。

最後は有名なケネディの大統領就任演説で締めます。

米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

世界の市民同胞の皆さん、米国があなたのために何をするかを問うのではなく、われわれが人類の自由 のために、一緒に何ができるかを問うてほしい。

my fellow Americans: ask not what your country can do for you--ask what you can do for your country.

My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

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