着物勉強vol. 15 (扇)

きもの文化検定勉強vol. 15(扇)

本日は扇について勉強していきたいと思います。
きもの文化検定ではこれまでに歴史的な扇について何題か出題されています。

☆今日のポイント

今日は、檜扇蝙蝠扇(かわほりおうぎ)、末広(すえひろ)、中啓についてまとめていきたいと思います。

は、扇ではありませんが、扇のように手に持つものなので、まとめて紹介しました。細長い板状のもので、束帯着用時に持ちます。

檜扇蝙蝠扇はセットで覚えたいです。どちらも直衣のときに持った扇ですが、冬に檜扇、夏に蝙蝠扇を持ちました。檜扇はその名の通り、檜の板をまとめて扇にしたもの。蝙蝠扇はいわゆる今の扇子で、何本かの骨に紙を貼ったものです。コウモリという漢字を使ったのは開いた様がコウモリが羽を広げた姿ににているからということです。

末広中啓もセットで紹介します。どちらも先端の部分が広がった形の扇で、調べてみても、末広と中啓は同じと書かれていたり、中啓は末広の一種と書いていたり、中啓のほうが先の広がりが狭いと書いていたりと記述がまちまちでした。ただ、着物文化検定では、末広は狩衣衣装とともに描かれた図が過去問集巻末のコラムに書いてあり、中啓は能装束との関連で出題されてあったとも思うので、そこを考えながら回答するといいかもしれません。

因みに扇の各部名称も抑えておきましょう。扇の面(扇面)と、束ねられたそれぞれの板の骨(両端の厚いものが親骨、内側の薄いものが仲骨)、扇を束ねているものが要となります。


参考:
https://kotobank.jp/word/笏-75771
https://kotobank.jp/word/檜扇-608489
https://kotobank.jp/word/蝙蝠扇-468843#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
https://kotobank.jp/word/直衣-111909
https://kotobank.jp/word/末広-301561
https://kotobank.jp/word/中啓-567341#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89

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