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航空業界あるある


私は、以前航空会社の客室乗務員を約7年、そして今は客室乗務員になりたいという人たちを
育てる立場になって、32年です。

航空業界のことは、おかげで詳しくなりましたし、今でも卒業生、知り合い、同期は航空会社に勤務しています。

憧れを持たれる、またコロナ前までは人気企業ランキングの上位にいつも位置している、
航空業界の「あるある」について、お伝えします。

目覚まし時計を複数所有

→寝坊予防です。
私も、5年目の頃には、自宅に4つは目覚まし時計がありました。

客室乗務員が寝坊して、遅刻をすると、最悪の場合飛行機が飛ばない、または
お客様に飛行機を降りていただく必要があるため、遅刻は絶対に厳禁なのです。

私も、現役時代3回ほど寝坊をして、遅刻は免れましたが、冷や汗をかいた経験があります。
その度に、一つづつ目覚まし時計が増えていきました。
今はスマホのアラームなどを活用している人もいるかもしれませんが、目覚まし時計所有率は高いと思います。

良いお店を発見するのが得意

→ステイ、と言われる、宿泊を伴う勤務が月に10泊ほどある客室乗務員の仕事。
ステイ先でコンビニでご飯を済ませることも今はあると思いますが、私が現役時代はコンビニもない時代で、先輩方からステイ先の美味しいお店を教えてもらって、
美味しいものを食べるのが、ステイ先での楽しみの一つでした。

5年ほど前、現役客室乗務員である卒業生と、横浜中華街に行きました。
お腹が空いたのでランチでも食べようと、お店を探していました。
通りの両脇にあるお店、掲げてあるメニューを見ながら歩いて、やがて行き止まりになった時、「どこが一番美味しそうだった?」と聞いて、二人で同時に指差しました。

すると、二人とも全く同じ店を指差して、そのお店に入りましたが、当たりでした。

このように、美味しいお店をネットがなくても見つけることが得意な人が多いと思います。

シフト勤務好き

お正月やお盆休み中は働き、平日に休む。
また、早朝より仕事をして、お昼頃には仕事が終わる。
昼過ぎから仕事をして、夜遅くまで働く、など、通常の9時から18時勤務の
人たちからすれば、理解できないパターンで働くのが、客室乗務員ですが、実は
この働き方が好きな人が、圧倒的に多いのです。

理由は「混み合ってないから」
お正月には多少の手当ももらえるので、人が多い時期には働き、人が少ない時期に遊びに行く、という「逆張り」が好きな人が多いです。

旅行好き

当たり前と言えば当たり前ですが、仕事でもいろんな場所、国に行っていても、さらにお休みをとって、海外や日本各地に旅行に行くという人は、本当に多いです。
旅慣れてもいます。
パッキングも得意、荷物も少なめでいける。
旅先でまた美味しいものを見つけていただく。

じっとしているのがあまり好きではない人が多いのではないか、と思っています。

航空券代ほど勿体無いものはない、と思っている

最後に?と思ったかもしれませんが、航空会社の職員は「福利厚生」の一つとして無料の航空券を使えます。
会社によって規定も、使える回数も違いますが、一親等、二親等まで無料の会社もあり、かなりの親孝行です。
そして、提携している航空会社のチケットまで大幅割引で使えるなど、(聞いたらびっくりすると思います)「航空券代にお金を使うことほど、勿体無いことはない」と思っている人が多いです。

私は退職と同時にこの権利を失いましたが、しばらくの間は、飛行機代が勿体無いーといつも思っていました。

いかがでしたか?

業界が違えば、常識も違う。
私も思い出しながら書いていて、楽しかったです。

まだまだ他にもありますので、またいつか書いてみようと思います。


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