伝わる「聞き方」


先日、ある方のお話を聞いていました。

ひたすら聞くだけ。


聞いていると、いろんなことが見えてくるものだな、と思いました。


聞いている内容もそうですが、話の方向性というか、一つの流れが
その人にはちゃんとあって、それを俯瞰してみる、つまり客観的に、
離れた距離感で見ると、その人が語っていること以上に見えてくるなと
思いました。


だからこそ、人の話を聞くのは面白いです。

その後、この人は多分こう思っているんだろうな、ということを伝えると、
「そうそう」と、その人が伝えたかったことが私に伝わっていたようでした。


しっかり聞くことによって伝わるんですね。

伝わる言い方も大事だけど、伝わる聞き方も大事なんだな、と思いました。


話し方も人それぞれだけど、聞き方も人それぞれ。


どこまでの熱意で聞いてくれているのかは、なかなか見えないから、
伝えたつもり、伝わったつもりになるんでしょうね。

でも、やっぱり伝わって欲しいですよね。
そこで伝わる聞き方ってどんなものなのか、をちょっとこのnoteを書きながら
考えてみます。

伝わる「聞き方」5つのポイント


①とにかく聞く。一切遮らない。相手が話し終わるまで聞く。


②気持ちを寄せすぎず、客観的に聞く。友人や家族であっても、他人のような気持ちで聞いた方が、いろんなものが見えてくる。感情を切り離して、理性で聞く。


③相手の表情、アイコンタクト、使っている言葉、反復される言葉、に注意して聞く。批判的な言葉、自虐的な言葉、後悔がある言葉、未練がある言葉など、に注意して聞いていることが、私は多いように思う。


④全てを認める。これはとても大事。自分と違っていても当たり前。その人が思っていることをそのまま認める。つまり「○○って思ってるんだね」という確認はするけど、ジャッジはしない。何が正しいとか、何が間違っているとかは関係ないから。これも結構難しいな、と思います。つい、こうした方がいい、と言ってしまいがち(私も)だけど、自分と相手は違うから、というスタンスが大事。


⑤最終決定は、ほとんどの場合自分が持っていることが多いので、その決定がでればそれでいいというスタンスで聞く。


これを書いていて、おそらくカウンセリングをする人はほとんどこのような聞き方をしているんだろうな、と思いました。

なぜ私はこのような聞き方をしているのか


考えてみれば、私は生徒さんたち、学生の方々からありとあらゆる相談を受けてきました。
大学のキャリア相談員として仕事をしたこともあります。
だからこそ、このような聞き方になったんだな、と思い当たりました。


人の話を聞くのは、面白いです。
それはその話自体が面白いというのもありますが、自分の聞き方と受け取り方次第で、何か必ず得られると思うからです。


セミナーが期待外れだった場合でも、「なぜ面白くないのか、自分はどんな話を聞きたかったのか」を考えるきっかけになるし、
「この人の話が面白くなるには、どうアドバイスするんだろう」と考えることができれば、私は得られるものが必ずあります。



今日の夜、オンラインセミナーがあるので楽しみにしています。
学びの時間は、徹底して学ぶ。
そのためには、聞く姿勢って大事で、それによって学べることが増えるんだろうな、と、この文章を書きながら思いました。


上野 博美


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