見出し画像

人間は所詮自然界の一部


先日卒業生がこんなことを言った。

「コロナになって、自分はひとりっきりだ、と思ってしまったけど、
そんな時サーフィンに行って思ったんです。
サーフィンも、波がこなければできない。
波が来ない時はじっと待っているしかない。
人間が自然界の一部だと感じて、元気をもらいました」と。

人間は、自然界の中で自分が一番偉いと思ってしまいがちだ。
私も、そのひとりだけど。
そうして自然界の一部であることを忘れ、いつまでも生きていられるようになんて思ってしまう。
そして自分の人生も、波も運も自分でコントロールできる、と勘違いしてしまう。
でもただの動物でしかない。
そして自然には逆らえないし、人生の波にも逆らえない。

1年前は、完全に人生の荒波の中にいた。
頭を上げることもできなかった。まさに海で溺れている感じ。
どうしたら上がれるのか、を試行錯誤していた。
でも、「人生には波がある」とどこかで読んでから、「まあ今はこんな時なんだ」と思え、気が楽になった。
波には逆らえないけど、流れに任せるしかない。ただ、波に一喜一憂しなくていい生き方をしようと思った。

そのためには、まず生活を大事にした。
引越しし、掃除をし、花を欠かさず、毎日ウオーキングし、自然に触れる。
不要なものは家から追い出し、無理に付き合わないといけない人からはそーっと離れた。

こうして、だんだんと波があってもなくても、自分の毎日は変わらない、という生活を手に入れた。
そこから、落ち着いてきたんだ。

そして1年たった今、少しづつ波に乗ってきている気がする。

こないだも、交通系ICカードをバスでタッチしたら、「1111」という残高が見えた。
ラッキー。

ふと知り合いの人のことが浮かんでくると、翌日にはメッセージがくる。
ラッキー。

思いがけないことがやってきた。
ラッキー。

仕事が増えている。
少しラッキー(笑)

会いたい人に会えている。
ラッキー。


自分のやりたいことが見つかる。
すごくラッキー。

毎日大変なこともあるけど、ずっとワクワクしている自分がいる。
一番ラッキー。

今は単純なことで、「ラッキー」と思える自分がいる。


波は自分でコントロールできないけど、毎日の生活は自分で守れる。守れるようにする。
掃除もウオーキングもできない時もあるけど、お花は欠かしてない。
自然界の一部であるお花に元気をもらう日々。
波も、私も間違いなく自然界の一部だから、その中で生きているだけだから。
一喜一憂しなくても大丈夫。

そう思えたことが、この2年間の収穫だった。

サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!