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人生のボーナスチャレンジ


人は愚かであり、賢くもある。

人が愚かだけだったら、この世の便利なものは全て生まれていない。
でも、全ての人が愚かさを一切持たなければ、この世の悩みはないはずだ。

つまり、人は愚かであり、賢くもある。

そしてその割合はその時のその人によって違っていて、それにいいも悪いもなければ、早いも遅いもない。
賢ければいいと言うわけでもないし、愚かだからダメだと言うわけでもない。

それぞれが生まれてきた時に持ってきた割合で、生きていくうちに変化していく。

この間まですごく気になっていたことが、気にならなくなったと言うことは、それだけ賢くなったのだ。

周囲の人を見ていて、「なんで気づかないんだろう」と思えることは、自分はその部分においては賢いのだけど、その人はまだ愚かなのだ。
もちろん気づかない方が幸せなこともあるのだから、悪いわけでもないが、人によって気づきが違うだけなのだ。

でも、最終的には自分が望めば、自分で気づいて自分で一つ一つ賢くなっていく、それを経験するためにこの世に生まれてきているようだ。

通常、一つ一つステップを上がっていくのだけど、時々人生には
「ボーナスチャレンジ」のような時がくる。

つまり一気に、一足飛びに賢くなれる、ステージが変化するチャンスだ。
ただ、これは誰にでもやってくるわけでもなく、そして誰にでもやってきたら幸せと言うわけでもない。

その人にとって最適なタイミングの時に、そのボーナスチャレンジがやってくる。
これを一般的に「チャンスが来た」とか「流れがきた」「波がきた」という。
もちろんあとはそれにスーッと乗ってしまえばいいのだけど、乗れない人もいるし、乗らない人もいる。
それも本人次第だ。

そのボーナスチャレンジはどんな時にやってくるのか、考えてみた。
私にも何度かボーナスチャレンジが来たと思っている。

客室乗務員を受験したとき。
数学が全く苦手のくせに、今考えても一次試験の筆記試験で落とされていても絶対におかしくないはずだし、視力検査も裸眼で0.1なければ合格できなかったはずなのに、クリアしたのだから、ボーナスチャレンジだったとしか思えない。

その後、福岡で20年続けたスクールを全て東京に移転した時。
資金なんて大した額を持っていなかったのに、まるでわかっているかのように、
都内一等地に格安で借りられるテナントが、私のスタートを待つかのように
リノベーション中だった。
速攻申し込み、その後はトントン拍子だった。

これもボーナスチャレンジだった。
私が東京に行くと決めたから、つかんだチャンスだった。

これらの共通点は、「理由のない自信があった」ことだ。

普通に、冷静に考えたら、無理で不可能なのに、なぜかできると思っていて、勢いで突っ走れる気持ちになっていたのだ。
これは、「見えない力の後押し」なのだと思うが、その根底にあるのは、
「無理でも、不可能でも、失敗してもいいから、とりあえず絶対に何がなんでもやってみたい」という、がむしゃらな気持ちがあったから、
「見えない力の後押し」がやってきて、ボーナスチャレンジに挑戦して、結局うまく行ったのだ。

つまりは「本人がどうしても、絶対に、何がなんでもやりたい」と思っていることが、ボーナスチャンスを引き寄せ、うまくいくのだ。
「できるかどうかなんて関係ない」と言うところがポイントだ。

人間の力や能力には、ほとんど差がないと私は思う。
努力なんて、ちっぽけなものにしか過ぎない。
この見えない力の後押しに比べたら、小さなものだ。

と言うことは、「それほど強い思いでやりたいことはなんなのか」を考える、いや思い出すのが一番大事だ。

私の今回の世界一周ファーストクラスの旅も、何がなんでも、どうしてもやりたかったことだった。
この旅が完遂できるなら、途中で死んでもいいと実は思っていたくらいだ。
むしろ、この旅を実行しないまま死んだら、
絶対に後悔すると思っていたくらいだ。

結果的に48日間体調を崩さず、スリにもあわず、多くのありえないほどの気づきを得て帰ったことは、まさにボーナスチャンス乗ったのだと思っている。

そして今以前とは違う感覚を体がまず完治し、何かと以前とは違う感覚がある。
まだ多分慣れていないのだろう。
やがて、これもデフォルトとなっていく。
そしてどうしても何がなんでもやりたいことに向かって、また歩いていくらしい。

人によって全てこれらのプログラムもタイミングも違うからこそ、世の中は成り立っている。
同じ職業に人が殺到せず、それぞれの得意を活かした仕事を誰かがやっているのは、このおかげだ。

人は賢くも愚かだ。
そして、賢くて、愚かでいい。
最終的に、100%賢くなることも、100%愚かになることもないのだから。
自分が望んだ割合で、自分が望んだ通りになっていくだけらしい。


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