見出し画像

第一世代の卒業生たち

1月15日から始めたnote。
1ヶ月半が過ぎた。
毎日更新すると、物凄い量の活字になることがわかった。
「チリも積もれば山となる」

は、まさにこのこと。

1日10分から30分くらいで書いているが、それが実は大きな力になる。
自分で何度も読み返して、微修正しているけど、ポンコツはポンコツのままで良い。
だけど、少しだけ自分でも上達している感じがある。
文章の上達と思考の深さ、整理、が結局は大事なのだと感じる。

毎日練習できることのありがたさを感じつつ、続けていきたい。

「人」シリーズ第14弾。

「第一世代の卒業生たち」


エアラインスクールという、客室乗務員やグランドスタッフになりたい人たちが、ダブルスクールで通ってくるスクールを25年続けている。

合計500名以上の卒業生がいるので、ざっと世代別に分けてみた。

1997年から2004年が、私が思う第一世代だ。
この頃に新卒または既卒でエアライン受験をしていた生徒さんたちだ。

生まれは、1970年後半だと思う。まだまだ昭和生まれなので、特筆するべきは
「根性がある」


・新卒で大手航空会社のグランドスタッフに合格。当時長期留学経験なしで、
TOEIC770点取得していたが、同期の中で最もスコアが低かったと言っていた。
そこから、後輩指導まで任されるようになるが、腰痛で退職。
地元で高校の先生を経て、課外の大学院へ直接入学。
卒業後は、1年間のインターン期間を活用して地元の有名校での教職経験を経て、
現在は正職員教師として働く。
根性以外の何物でもない。

・新卒で入社した貿易会社を退職後、未来塾に(私が主宰するエアラインスクール)来られ、海外の五つ星ホテルへ就職。契約終了後帰国して、大手航空会社の予約センターでパート勤務を始める。しかし、その後会社の体制変化により、いきなりマネージャー職へと昇格。国際結婚後、子供2人を抱えながらも仕事を続け、現在は地元の世話人として、また輸入雑貨の仕事もこなす。

・新卒自力で受験して、失敗後未来塾に来られ、大手航空会社グランドスタッフに合格。
TOEICスコア470点からのスタートだったため、国内線配属。その後英語の勉強を続け、国際線配属となり、他空港への出向、台湾転勤を経て、現在は管理職としてグランドスタッフの離職率低下に効果を出す。

・新卒採用中止に年に当たったため、大学卒業後も一流ホテルでアルバイトとして働きながら受験を続行。大手航空会社の客室乗務員に合格後、結婚。新婚旅行は世界一周。双子のママでありながら、ヨガインストラクター講師の資格を取得。運動会の時のお弁当は、どこかの仕出し屋の料理かと思うくらいの量と美しさ(食べたことはないので、味はわからないが、きっと美味しいはず)

第一世代の特徴


まあ、「パワフル」「元気がいい」「圧倒的な行動力」「強い」「バリバリ」

という言葉がぴったりだ。


彼女たちと会うと、こちらがパワーをもらうし、気を使わなくて良い。
なぜなら、

「大変なこと、ネガテイブなことに強いメンタルがあるから」


「何を言われても大丈夫」


だからだ。

その分、「生意気さ」もある。

第一世代の生徒さんに向けて授業をしていた時、私が言ったことに納得をしていないと、すぐに顔に出る。

「納得しません」「受け入れません」という顔だ。

そこで私もストレートに聞く。


「納得していませんよね」


と。

すると、「はい」というので、
「何が納得できないのか言ってください。できる限り説明しますから」
「さっき、先生は私が勉強が足りないって言いましたけど、私はちゃんと勉強しています」
「では、なぜ筆記試験の点数が上がらないんですかね」
「いや、それはわかりません」
「だったら私はやり方を変えたらどうか、と思うのですが、どうですか?
今のやり方はどんなやり方をしていますか?そしてそれで効果が出ないのであれば、やり方を変えるつもりはありますか?」
「まあ」
「じゃあ、私がおすすめするやり方を言いますので、それでやってみてください。
何時間勉強したか、ではなく、点数が上がるかどうか、が大事ですから」
「はい」

というやりとりをしたことがある。
何を聞いてもストレートに答えてくれるので、こちらも言いやすい。
その代わり、納得しないと動かないので、こちらが納得していないことに気付いて
個人的に話をする必要がある。

しかし、一度納得をすれば、ガツガツとやってくれるので、質問もジャンジャンしてくるし、何が困っているのか、何がわからないのか、を把握しやすい。

第一世代の卒業生との関係性

今年齢でいうと40代前半。

この世代がまさに働き盛りで、この日本を背負っていると思う。
まだまだ体力もあり、メンタルも強く、ストレートなコミュニケーションがとりやすい。

この年代の卒業生と会うと、ジェネレーションギャップはほぼ感じない。
声をかけると、すぐに会いに来てくれるフットワークの軽さもある。

私はありがたいことに、この仕事をしていたおかげであらゆる年代に卒業生がいる。
普通は、同級生や年齢の近い人ばかりと一緒にいることが多いはずだが、
私は違うので、あらゆる年代視点で考えるヒントとなり、大いに助かっている。

この仕事をして、今年で30年。そして未来塾を開いて25年。
1番の財産は、この卒業生たちだ。

これからも、彼女たちの活躍をみ続け、私自身も彼女たちに何か刺激を与えられるような生き方をしていきたい。

「歳を重ねると、生きるのが楽になる」

と、この世代の卒業生に言った時、「そんな生き方がしたい」と言ってくれた。
私がそう言った理由は、悩みが減るからだ。
いや、問題は色々と起きるがそれを経験済みのため、悩みにならないし、
解決もできるし、解決できる友人がいるからだ。
若い時は、全てが初めてで全てに悩み、自力で解決できず、友達も同レベル、解決できる知り合いもいない。だから生きるのが辛かったのだと思う。

十分彼女たちはそれができる年齢で、生き方をしてる。


「みんな強いよねー。すごいわー」

とこの世代の卒業生にいうと、


「それは、先生のDNAですから」


と言われる。


「そんなに強いはずはない」

と思いながら、こうして実子以外に子供のような存在の
卒業生が世界中にいることを思うと、涙腺が緩む。

また、次回彼女たちに会える日を楽しみに、顔を思い浮かべながらこれを書いた。


笑いがあまりないのが気がかりで、

「もっと面白いこと書いてくださいよー」


と誰かに言われそうだから、書いたことは秘密にしておこう。




サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!