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卒業生第三世代(1980年後半世代)

「人」シリーズ第24弾。


今日は、「卒業生第3世代」について書こう。

特徴

私どもエアラインスクールには、2011年から2015年くらいまでに在籍していた人たちだ。
今年齢で言うと、26歳から30歳くらい。
既卒の人は、もう少し年齢が上の人もいる。

この世代から、少々様子が変わってきたと思っている。

何が変わったのか?

ガツガツさが少なくなってきた。
その代わりに「場への適応力」が高くなった。
考え込むより、スーッと、さらっと受け止め、スマートにやる。


つまり「ガツガツ、泥臭い」から「その場に応じて、スマートに対応」
という感じだ。


もちろん、個人差はある。

ガツガツ、不器用、でも、根性はある、という人もいた。

実例



・「仕事できないなら帰れ」と怒鳴られるような料理店でのアルバイトを辞めずに「根性がある」とまで言わせた大手エアライン客室乗務員合格者。
いつもニコニコしていて、どこにその根性があるんだろうと思わせる人。

・ICU担当も経験した看護師4年目で、やっぱりどうしても客室乗務員になりたいと思い、入塾したものの、医療業界の常識から一般社会への常識転換に悩んだが、「あなたはとても自分をしっかり持ってる人だと思うんですよ」と面接官に本音で感心した一言を引き出した人。

・クレジットカード会社退職後入塾。ホテルでのアルバイトを始めたがあまりの厳しい上司に音を上げ、「辞める」と言うが、「仕事ができるようになる方法」を教えると「辞めるのをやめて」続行。ここで強くなって、客室乗務員合格。
いずれの人も、旧来の「ガツガツ」だけでない、さらりとした「肩の力の抜け感」がある。
自然体に近い。

ピンポイントのアドバイスを少し伝えることで、一気に花が咲くタイプが多かった。

育てる側は「ピンポイント」の部分を突き止める事が求められるが。


現在も現役続行している人たちは多い。

この間にSARSもあってインターンシップが中止になる、などを経験しているが、それもスーッと通り抜けて合格して行った「清涼感」がある世代だ。

ガツガツとスー。
両方併せ持つ世代だ。

背景


多分この世代ごろから「ゆとり」という言葉が出てきている。

だからこそ、ガツガツさが消えて、またはそれを出さずに、スーッとなんでもやっているように見えるのかもしれない。

情報収集にも長けているので、情報ではわからない自分のことをちゃんと見てくれる人がいて、そのピンポイントなアドバイスで一気に花開く、という感じなのだと思う。

それでも、「メンタルの強さ」は、まだまだ持っている世代だと思う。

「根性」という言葉が当てはまる、最後の世代かもしれない。

まとめ

年代によって、若いものは変化する。

だからこそ、教える側は頭を柔らかくして、目の前にいる生徒さんをしっかりと見て、その変化をキャッチし、接し方、言葉の選び方を間違えないようにしないと、出てくる芽を潰すことになる。

自戒も込めて、自分自身に「過去の経験は、永遠ではない」と言い聞かせている。

縁があった卒業生たちのさらなる活躍を祈るばかりだ。



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