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一歩踏み出す勇気が、感動を呼ぶ
ずっと前からこのテーマで書きたかった。ここに書くより先に昨日私が尊敬する方にこのことを話し、いたく共感していただいた。
つまりは、こういうこと。
「もう一言付け加えてくれたら」「もう一つできることを提案してくれたら」
と、「お預け状態」を感じることが増えたのだ。
たとえば、
・食べたことがない商品について質問しているときに、味の説明もなく、試食の提案もない。
というのは先日経験した。
おそらく、説明があり、または試食提案があって美味しかったら、私はきっと商品を買っていただろう。
ただ、その時のスタッフの方はこちらが聞いたことに答えているだけ。
自分の方からお客様の要望に近づくように一歩踏み出さない。
もちろんさまざまな理由があるだろう。
そのスタッフのせいだけでもない。
そして「提案してみようかな」と思って、でも勇気がなくてやめたという人もいるだろうし、そもそも提案する気も全くなかった、という人もいるだろう。
以前飛行機に乗った際、目についた機内販売食品について客室乗務員の人に質問をしたことがある。
・どんな味なのか
・賞味期限はいつまでなのか(フリーズドドライ商品でした)
など話していたら、
「機内でもお召し上がりになれますよ」と教えていただき「自分も食べて、お土産に持ち帰る」という、思いがけない感動をもらったことがある。
(もちろん美味しかったし、食べ方も見せていただいたので大満足だった)
お客様が知らないことを伝えると、選択権はお客様だから「いらない」と言われることもあれば、「わー教えてくれてありがとう」となることもある。
それでも「一歩踏み出してくれたこと」は大抵の場合、お客様にとっては嬉しい出来事のはずだ。
それなのに、今はこの一歩踏み出す人が少ない。
「お客様に感動を与えたいんです」
という人たちはとても多い。
でも感動とは、「一歩踏み出した先」にしか存在しない。
満足<感動
なのだから、普通のことをしていては、聞かれたことだけに答えていては、感動は生まれない。
そしてお客さまが感動すると、実は自分も感動する。
つまり、一歩踏み出すちょっとの勇気で、お客さまはもちろん自分も感動するのだ。
それが接客業を続けたい理由になる。
仕事で感動したら、その仕事はやめられなくなる。
それがいいことか悪いことかは本人の判断だが、「極める」ことにはつながっていく。
もちろん極めたいと思うかどうかも、本人次第だが。
もし、本気で接客が好きでお客様に感動して欲しくて、あなた自身もこの仕事の
「本当の楽しみ」を経験したい、と思うなら、「一歩踏み出す勇気」を持ってほしい。
きっと違う世界が広がっているから。
その世界を見ないのは、勿体無いから。
これもお節介かもしれないけど、仕事の楽しさを知ってほしい、と思う老婆心だ。
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