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小規模事業持続化補助金の書き方② 顧客ニーズと市場の動向

様式2

もくじ

  • 3C分析

  • PEST分析

  • 5フォース分析

  • 文章にまとめる

  • まとめ

3C分析

 小規模事業者持続化補助金に限った事ではありませんが、現状分析を行うフレームワークとして多くの補助金(事業再構築補助金、ものづくり補助金等)において3C分析が組み込まれています。
 3C分析とは、市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点から分析を行い、自社の優位性を構築するために必要な市場環境を把握する際に役立つフレームワークです。

  • 市場・顧客分析(Customer):市場の規模や成長性、顧客のニーズや購買行動などを調査し、市場や顧客の動きを把握します。

  • 自社分析(Company):企業理念やビジョン、保有リソースや強み・弱み、既存事業のポジションや戦略などを整理し、自社の状況を把握します。

  • 競合分析(Competitor):競合各社の業界ポジションやシェア、戦略や保有リソースなどを調査し、競合の状況を把握します。

 3C分析を行うことで、自社と競合との差別化ポイントや市場・顧客のニーズに応える方法などを、明らかにする事ができます。

PEST分析(マクロ環境分析)

 顧客ニーズと市場の動向には3C分析の「市場・顧客分析」の内容を記載して行きます。問題は何を調査・分析すれば良いかという事ですが、マクロ環境とミクロ環境をそれぞれ分けて分析して行く事が必要です。マクロ環境分析において一般的な手法はPEST分析です。

 PEST分析とは、自社を取り巻く外部環境が現在もしくは将来的にどのような影響を与えるかを把握・予測するためのフレームワークです。PEST分析では外部環境を、政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの要素に分類し、自社にとっての機会や脅威を洗い出して行きます。

喫茶店の例

5フォース分析(ミクロ環境分析)

 ミクロ環境分析において一般的な分析手法は5フォース分析です。5フォース分析とは、自社を取り巻く業界の競争要因を分析するためのフレームワークです。
 5フォース分析では業界の環境に影響を与える、業界内の競合他社、新規参入者、代替品、買い手、売り手の5つの要素を分析し、自社にとっての機会や脅威を洗い出していきます。

喫茶店の例

文章にまとめる

 PEST分析や5フォースの内容を文章としてまとめて行きます。各種団体が出している統計情報などがあれば、図表として貼り付ける事で信憑性がさらに高まります。またすべての情報を使用する必要はなく、ポイントを押さえた文章にする事が大事となります。

 政府がすすめる、働き方改革や女性が輝く日本の政策、アフターコロナへの移行など外部環境面においては大きな転換点を向かえています。またコロナ感染症によってテイクアウトや健康志向ニーズの高まりや、技術面では調理器具の自動化や宅配サービスの進化が起きています。

テイクアウト頻度について

 近隣の飲食店の状況としては、多用なジャンルや価格帯の新規出店、さらにはコロナで空き店舗となった一等地への出店もあり競争は激しくなっています。またコロナ過で自炊、コンビニ、スーパー、宅配への切り替えが進みアフターコロナの現在においてもその影響は続いています。
 仕入においては、円安やウクライナ戦争、物流2024年問題などで価格高騰が続いている状況です。現在はSNS映え、健康志向をはじめ顧客ニーズも多様化しており、また物価上昇の影響で価格にも敏感になっており、今まで以上に厳しい競争環境となっています。

まとめ

 以上、顧客ニーズと市場の動向に記載すべき内容について説明して来ました。最後にまとめのポイントをお伝えして、この章は終わりたいと思います。

  • マクロ環境とミクロ環境に分けて分析する事で、市場環境や顧客ニーズを的確に捉える事ができます。

  • 各種団体から出ている図表を上手く活用する事で、より信憑性を増す事ができます。

  • 分析した内容をすべて網羅する必要はなく、ポイントをしぼって文章を作成する事が大事である。

  • 現在の市場環境や顧客のニーズを把握する事で、今後の市場変化を予測し顧客ニーズを捉える為の戦略に活かして行く事が大事です。

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