小規模事業持続化補助金の書き方 ③自社や自社の提供する商品・サービスの強み
もくじ
自社(競合)分析のやり方
バリューチェーン分析
VRIO分析
文章にまとめる
まとめ
自社(競合)分析のやり方
自社や自社の商品・サービスの強みには、3C分析の「競合」と「自社」の内容を記載して行きます。自社を分析する一般的な手法は、バリューチェーン分析+VRIO分析です。手順としては、以下のステップで実施します。
自社のバリューチェーンを洗い出す
強みと弱みを分析する
VRIO(ブリオ)分析を行う
競合を分析する場合も同様の手順で行います。競合する1~2社を同様に分析する事で、自社の差別化ポイントや強みの活かし方を把握することが出来ます。
バリューチェーン分析
バリューチェーン分析とは、自社の事業活動を可視化することで、各工程に付加価値を見いだす手法です。バリューチェーン分析を行うと、自社の強み・弱みを俯瞰的に捉える事ができます。
それぞれの項目に対して、【強み】と【弱み】を書き出す事で、自社の差別化ポイントや改善ポイントを把握する事が出来ます。
VRIO分析
VRIO分析とは、自社の経営資源が競合他社に比べてどれほどの優位性があるかを分析する手法です。VRIOは「価値(Value)」「希少性(Rarity)」「模倣可能性(Imitability)」「組織(Organization)」の頭文字をとったもので、ブリオと読みます。
価値(Value):自社の商品やサービスに、顧客や消費者が継続的に支払い意欲を持っているか
希少性(Rarity):自社の商品やサービス、技術やサプライチェーンなどが、業界において他社と比べて希少なものか
模倣可能性(Imitability):自社の経営資源が他社にとって模倣しやすいものか、模倣する際にコストやリソースがどれだけかかるか
組織(Organization):自社の経営資源を十分に活用し続けるだけの組織力があるか
これらの視点について「○」「△」「×」で回答することで、自社の経営資源が持続的な競争優位性を持つものかどうかを判断できます。VRIO分析は自社の強みや弱みを明確にし、経営戦略の構築や見直しに役立てることができます。
強みに対して、それぞれ評価をして行きます。(例)喫茶店の場合の差別化ポイントは仕入の「朝どれ野菜」であり、販売促進に関しては根本的に改善する必要がある事がわかります。
文章にまとめる
当社の強みは、地元提携農家から毎朝仕入れる朝どれ野菜です。これらの素材を活かした味付け、また健康を意識たメニューが顧客に好評です。また店舗は個室感を感じられるレイアウトで、接客もゆっくり会話を楽しんで頂けるよう過度な声掛けは控えるよう心掛けています。弱みとしては、注文を受けてから調理するため提供が遅い事や、販売促進がクーポン配賦や定期的に実施するタウン誌への掲載のみであり一般的なPRとなっている事です。
基本的には強みを6割、弱みを4割のイメージで文章を構成するとバランスが良い文章としてまとまります。他社に関しても同様に、強みと弱みのポイントを押さえて文章にまとめて下さい。
まとめ
以上、自社や自社の商品・サービスの強みに記載すべき内容について説明して来ました。最後にまとめのポイントをお伝えして、この章は終わりたいと思います。
バリューチェーン分析とVRIO分析を組み合わせる事で、自社の強みや弱みを、俯瞰的に捉える事ができます。
競合(1~2社)についても同様に分析を行う事で、競合との差別化ポイントを明確にすることが出来ます。
ポイントを絞り強み6割、弱み4割で文章を構成すると、バランスの良い文章としてまとめる事が出来ます。
自社を分析する事で、経営資源のどこに強みや弱みがあるか把握する事ができ、他社を分析する事で、どの様に差別化を図れば効果的なのかを把握する事でき、それを戦略に活かして行く事が大事となります。
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