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5. コミュニケーション技術

介護福祉士 正誤問題集

5. コミュニケーション技術

問題1 利用者とのコミュニケーションにおいて逆転が起きている事例に該当するものとして、亡くなった祖母と似ている利用者に、無意識に頻繁にかかわることがある。
答1.〇  
「転移」は、利用者が介護福祉職に対して向ける感情であり、「逆転移」は、介護福祉職が利用者に対して向ける感情のことである。「転移」「逆転移」ともに、身近な存在である人に重ねる傾向があるといわれている。

問題2 コミュニケーション技術における受容とは、価値観を尊重することである。
答2.〇 
受容とは、相手の価値観を尊重して、その人をあるがままに受け入れることである。

問題3 利用者の感情と行動の矛盾点を指摘することは、直面化の技法である。
答3.〇 
利用者の感情と行動の矛盾点を指摘することは、直面化の技法である。

問題4 利用者が話した内容を整理して伝えることは、明確化の技法である。
答4.✖ 
利用者が話した内容を整理して伝えることは、要約の技法である。

問題5 利用者が話した内容を別の言葉を使って簡潔に返すことは、焦点化の技法である。
答5.✖ 
利用者が話した内容を別の言葉を使って簡潔に返すことは、明確化の技法である。

問題6 コミュニケーション技術の基本では、言葉だけではなく表情やしぐさにも注意しながら聞く。
答6.〇 
話を聞く際には、言葉だけを頼りに判断するのではなく、表情やしぐさなどから発せられる非言語的メッセージにも気を配ることが大切である。

問題7 コミュニケーション技術の基本では、介護福祉職が多く発言するほうが、よい関係が構築できる。
答7.✖ 
利用者との関係を円滑に築いていくためには、まず利用者の意向を十分に把握することが大切である。そのためには、利用者の話を引き出して聞くことが求められる。

問題8 利用者が話しているときは、目を閉じて話を聴くようにする。
答8.✖ 
目を閉じて話を聴くと相手の様子を観察することができない。言語のみならず、視線や表情、身体の動き等の非言語的メッセージにも気を配りながら話を聴くことが求められる。

問題9 介護福祉職が行う傾聴では、利用者が抱いている感情を推察する。
答9.〇 
利用者の抱いている感情は言葉によって表現されないこともあるため、「どのような気持ちなのだろう」と推察しながら話を聴くことが求められる。

問題10 介護福祉職が行う傾聴では、対話の話題を介護福祉職の関心で展開する。
答10.✖ 
対話の話題を介護福祉職の関心で展開するのではなく、利用者が話したいと思ったを、自由に話すことができるようにすることが望ましい。
 
問題11 話す気分になれなくて口数が少ない利用者と会話を続けるために、開かれた質問をする。
答11.✖ 
話す気分になれない利用者には、開かれた質問は負担になる。利用者の気持ちを尊重したかかわりが求められる。

問題12 介護福祉職が利用者とコミュニケーションを図るときは、緊張感が伝わるように、背すじを伸ばして接する。
答12.✖ 
介護福祉職の緊張感が利用者に伝わると、利用者自身も緊張してしまい、ぎくしゃくしたやりとりとなってしまう。リラックスしてこころを開いた姿勢を介護福祉職から示していくことが大切である。

問題13 意欲が低下した人とのコミュニケーションでは、自己決定してもらうのは避けるほうがよい。
答13.✖ 
介護の基本として、利用者の自己決定を促していくようにコミュニケーションを行うことが大切である。

問題14 意欲が低下した人とのコミュニケーションでは、まず意欲が低下の背景考えることが大切である。
答14.〇 
意欲が低下した人とのコミュニケーションでは、根拠をもって対応できるように、まず意欲低下の背景を考えることが大切である。

問題15 意欲が低下した人とのコミュニケーションでは、意欲が自然に回復するまで待つのがよい。
答15.✖ 
意欲の低下は、廃用症候群(disuse syndrome)につながるリスクもあるため、意欲を引き出すための支援を行う必要がある。

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