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相談支援専門員が提供する支援とは?具体的な相談例と役割


●相談支援専門員への相談方法

相談支援専門員に何を相談していいのか?という疑問を持つ方も多いかもしれませんが、基本的には「何でも相談して良い」というのが私の基本的な考え方です。
「誰に相談していいか、迷った内容は相談してください」と、私が担当させていただく方にはお伝えしています。
ただし、私たち相談支援専門員の役割は、適切なアドバイスや答えを直接出すことではなく、問題解決に向けた支援やサポートの情報提供をする。繋げるということが役割と考えています。

ここでは、これまで私が受けてきた相談内容をいくつか紹介します。

○福祉サービスについての相談

多くの方が福祉サービスに関する疑問や不安を抱えています。例えば、どのようなサービスが利用できるのか、申請方法や利用条件についての具体的な情報が必要です。私はこれらの疑問に対して、制度や手続きについての情報提供を行います。

○制度利用についての相談

障害手帳や障害年金、自立支援医療など、様々な制度を利用する際の相談も多いです。これらの制度の申請方法や利用条件、申請時の注意点など、具体的な手続きに関するサポートを行います。

○家族関係・子育てに関する相談

家族関係や子育てに関する悩みも多く寄せられます。子どもの進路や家庭内の問題、育児の負担など、日常生活における様々な悩みに対して、適切な支援先を紹介したり、問題解決のためのサポートを提供します。

○家庭のこと(家事・食事)に関する相談

家庭内の家事や食事に関する相談も少なくありません。特に障害を持つ方がいる家庭では、日常生活の維持が大きな課題となることがあります。私は、地域のサポートサービスやヘルパーなどを紹介し、家庭の負担を軽減する手助けをします。

○病院との関係に関する相談

主治医とのコミュニケーションがうまくいかない場合や、医療機関との関係に悩んでいる方も多いです。私は、医療機関との橋渡し役を務めることができます。必要に応じて、適切な医療機関の紹介や、コミュニケーション方法のアドバイスを提供します。

●相談支援専門員の役割

相談支援専門員の大きな役割の一つは、適切な支援へとつなぐことです。相談者が最適なサービスを利用できるよう、中立的な立場で支援を行います。また、サービスを利用するご本人やそのお子様に不利益が生じないよう、中立な立場で関係者間の調整を行います。時には、サービスを利用するご本人やご家族の代弁者として、その声を代わりに伝える役割も果たします。

●私の想い(スタンス)

相談支援専門員は、基本的にはお話を聞くことしかできません。
魔法使いでもないので、すぐに問題解決することもできません。

それでもなかなか他の人に理解されない大変さや辛さ、頑張りを少しでも理解できる存在でありたいと思っています。

否定的に捉えてしまう過去の出来事を、少しでも肯定的に捉えられるように。
そうすることで、今の気持ちが少しでも軽くなるように。
軽くなった心で、未来に希望が持てるように。

そんな相談支援専門員であり続けたいと想い、私はこの仕事を続けていきたいと考えています。





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