火葬場ではヒトのかたちは出てこない
この年(22の代)では絶対に話せないテーマ尚且つ自分の中で時々思い出しては謎に満ちているあの場面について
父が亡くなってから次で6年、今でも時々あの火葬場での待合室にいる私に会いに行くことがある
といっても覚えていることの方が少なくて記憶が途切れ途切れである
覚えていることは、棺に父のよく来ていたスウェットを入れたことと何枚も綴った手紙を入れたことと、いつも掛けていたサングラスはプラスチック製なので一緒には入れられませんと言われたことだ
よくお金はあの世には持っていけない