アジアの歴史(中国)

お疲れ様です。
前回の記事では西洋と日本の歴史・建築史を扱ってきました。そして今後注目を浴びていくことになるであろうアジアの歴史(中国とインド、東南アジアをざっくり扱う予定です。)をまとめていこうと思います。
今回は中国のこれまでの歴史をざっくり扱います。宜しくお願いします。

・中国の地理

中国の地理(黄河と長江)(「Ameba」より)

・中国(中華人民共和国)はユーラシア大陸東部に位置し広大な盆地、高原、台地、丘陵地帯、など様々な地理的特徴を持った砂丘等の多数の地形が見られる。
・一般的に、西高東低の地形である。
・大陸中央を、黄河(北部)と長江(南部)が流れ流域周辺に古くから世界四大文明である中国文明が発展してきた。
・現在の中国は、国土はほぼアメリカと同じ大きさで、人口は約14億人とインドとトップを争う程の大国である。

・中国の歴史(近代以前)

中国の歴史の大きなキーワードは「皇帝の人間性」と「外部からの圧力」だと言える。ひとりの権力者に権力が集中しやすく皇帝の人間性が統治にダイレクトに反映される場合が多い。また地理的に外部と陸続きで接する為に頻繁に外圧(特に遊牧民)による支配を受けてきた。最終的にそのほとんどは漢民族の文化に同化されたという歴史がある。以下に少し詳しく記述していく。

秦の始皇帝(「Wikipediaより」)

・古く(紀元前5000年頃)から黄河文明(畑作が主)と長江文明(稲作が主)が発展し、徐々に黄河文明が殷、周と中央集権化していき長江文明を同化吸収していく形(秦)で歴史が始まっていく。
・秦の後は前漢、後漢という時代に。西のローマ帝国と並ぶほどの帝国となり交易も盛んだった。
・三国時代(魏・呉・蜀)に突入。その中から勝者は生まれず晋王朝が成立。しかし短命に終わり、異民族の王朝が成立「五湖十六国時代」が訪れる。
・混乱を収拾して「隋」の時代となり、皇帝により均田制や運河の建設を行い国を統一していく。
・「唐」は隋の遺産を引き継ぎ空前の繁栄を迎えることに。優れた政治体制(律令制など)を敷き周辺国の模範となっていた。(日本の遣唐使)
・唐の後、戦乱時代を経て、「宋」と北方民族の王朝「遼」→「金」の統治に。
・巨大モンゴル帝国「元」による元寇を受けて統治下へ。
・元を倒して「明」へ。北虜南倭(異民族による外圧)に苦しみ皇帝の命で万里の長城を改修・増築していった。
・やがて明も衰退・滅亡し、北方からの女真族がたてた新国家「清」の時代に。名君が続いて現れた為約300年続く安定政権となった。

・中国の歴史(近代)

中国半植民地化の風刺画(「Wikipediaより」)

・政権が長く続いた清が滅亡するきっかけは、国内の衰退と海からの新たな外敵(帝国主義化する列強諸国)だった。まずイギリスとのアヘン戦争を皮切りに国内外の戦争が度重なるように。そして、帝国化していく日本との戦争(日清戦争)に敗れ他列強諸国の植民地化が進んでいった。
・その中で辛亥革命(孫文を中心とした清を打倒し民主主義国家を樹立する動き)が起こり清が倒れ「中華民国」が成立。
・やがて国内で2つの政党が成立(中国国民党(孫文が中心の民主主義政党)と中国共産党(社会主義政党))するが、戦時中は列強国(特に日本)の侵攻を防ぐため手を組んで共闘していた。(国共合作)

・中国の歴史(現代)

天安門広場(「Wikipediaより」)

・戦争が終結し共通の敵・日本の侵攻が無くなると「国民党」と「共産党」は再び内戦を始める。(国共対立)
・この内戦で勝利した「共産党」が中国本土に毛沢東を主席とした「中華人民共和国」を成立させた。
・一方で敗れた「国民党」は台湾に逃れて政府をつくり「中華民国」と名乗り、どちらも「正当な中国政府」と主張するようになる。
・上述の問題に対して外交の変化があり、アメリカは当初は台湾(中華民国)を正式な中国と認めていたが、様々な思惑や利害関係があり、中国(中華人民共和国)の方を正式な中国と認めた。
・中国(中華人民共和国)の情勢に目を向けると、毛沢東の社会主義の時代は経済や文化の面で大きな損害・破壊を被った。その経済を建て直すために鄧小平が行った「改革開放」(政治はそのまま(一党独裁)で、経済だけ資本主義を取り入れる方法)によって経済は急速に発展。政治も自由に、と天安門に集まった民衆を政府が鎮圧(天安門事件)。そのスタイルを維持したまま、より権力が集中した現・習近平政権に受け継がれており、民衆の自由、香港の自由、台湾の自由は徐々に抑圧され、極端にいえば世界の平和さえ脅かされている。

最後まで読んで頂きありがとうございました。以下の資料を参考にさせて頂きました↓

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
公立高校教師YouTuberが書いた · 山崎 圭一

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