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【第17回】ハードルを乗り越えられなかったとき、どう考える??

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みなさんお疲れ様です!植木学です。
まなぶRADIO。

今日第17回のテーマは、「ハードルを乗り越えられなかったとき、どう考える??」です。

今までの人生で、いろんなハードルが待ち構えていたと思います。
誰しも、ですね。

そしてそのときに、達成できて喜んだこともいっぱいあると思います。
その逆に、うまく達成できなくて、悔しくなったこともいっぱいあると思います。
そういうもんですよね。

僕自身も、実は大学受験は1回失敗しているんですよね。
1浪して医学部に合格できたんです。
このときの経験も踏まえて、1つ、僕自身が大切にしている考え方をお話しできたらと思います。

よろしくお願いします。


1. 現役時代は受験に大失敗


あれは高校2年の冬ですね。
進路指導の先生と面談が1人ずつあって、どこを目指しているかというのを話したんですね。
僕はちょうどそのとき、医学部を目指そうと決意した時で、進路指導の先生にも医学部を目指しています、と伝えたんですね。
でもその時に言われた言葉が衝撃的だったんです。

「現役では受からないよ」と言われました。

この人何言ってんだ?!と思いました笑
なんかモチベーションを下げるようなことを言ってきて、どういうことだって、全然理解ができなかったんですね。
さらには、「うちの高校だと2浪が医学部合格の標準だ」と言われたんですね。
ほお、そうなのかと。笑
まこれを聞いて次の2つを思いました。

  • 現実をちゃんと教えてくれている。甘い気持ちで目指すなと教えてくれた。

  • なにくそ!っていう根性を引き出そうとしてきた。

なので、最初は現実を見せられてすごくショックだったんですね。
クラスのみんなはなんか結構うれしそうで、多分僕のような現実を突きつけられた人はいなかったのかなと思います。
というのも、うちの高校は医学部はだれも目指さない高校だったんですね。
前にも一瞬話しましたが、10年に1人医学部合格者が現れるかどうかという感じの高校なんです。
だから、僕がその中で目指そうとしたのを、進路指導の先生も何か本気さを感じてくれたのか、1人だけちゃんと現実を突きつけてくれたのだと思っています。

ただ、ここからが今日のテーマにつながっていくんですが、
それからというもの、すごく自分をシビアに、厳しい目で見るようになりました。
まずは高校3年生の時点で受験を迎えるのだから、絶対そこで受かりたいと思ったんですね。
でも、たしかに逆算するとはるかに無謀なんですよ。
医学部受験のために勉強をしてきたつもりはなかったから、突然ハードルを上げてしまったんですね。
そしたらどうなったか。

僕は一切勉強ができなくなりました。

高校3年生の間は、学校の試験勉強とかはするんですけど、
受験という目的では動けなくなったんですね。
このときの感覚はいまだに覚えています。

「今の僕には絶対に越えることのできない壁が、目の前に広がっている」

ずっとそれを感じていました。

高校の試験では、上から数えた方が早いくらいの点数は取れていましたが、
模試になると医学部志望者の中で、
ずっと、ずーーっと、最下位だったんです。
そして、その気持ちを、誰にも共有することができなかったんです。
過酷さっていうのは、当事者じゃないとなかなか実感が持てないものですよね。
戦う相手は、昔から塾で鍛えられてきた人だったり、もう英才教育を受けてきたような人だったり、教育には不自由なく生活してきた人なんですよ。
それを考えば考えるほど、すごくしんどかったんですね。

で、そうして現役での受験は大失敗に終わりました。
でもここからなんです。

2. 挫折から学んだこと


ここが大事なんですが、

僕は大学受験に失敗して、大きな挫折を味わえたんですね。

要するに、今までの感覚では、うまくはいかないんだっていうことを知れたんです。

なのでそれから自分と向き合いました。
たぶん、自分とちゃんと向き合ったのは、そのときがはじめてだったかもしれません。
あのときはがむしゃらだったんですが、今思うと、言語化ができるなと思いました。

それは、ハードルのチョイスをミスっていたということです。

ハードルは、自分の外側にはいくらでも作ろうと思えば作れますよね。
ハーバード大学に合格する!とか、1週間で英語ペラペラになってやる!とか。なんだって作れますよね。

でも、それが自分に適しているかどうかって、別の問題なんですよね。

たとえば筋トレがすごくわかりやすいと思います。
筋トレって、無謀に思えるような回数や重量を設定してトレーニングするのは、非効率的だと考えられているんですね。
じゃあどういう設定をするか?
今の自分にとって、達成可能な確率が高い目標でトレーニングするということが大切なんですね。
たとえば腹筋を1日20回がギリギリできるレベルなのであれば、21回を設定するとか。
これを繰り返すと、すごく効率よく筋肉がついていくんですよね。

これは何にでも言えるんですけど、
ある程度の負荷をかける必要はあるけど、
それは自分にとってちょうどよい負荷が必要
ということなんです。

そして、このちょうどよい負荷っていうのは、
ハードルを乗り越えるごとに必ず上げられる
んですよ。

腹筋20回だった人が翌日に50回やるのはきつくて、継続できなくなる可能性もあります。
だけど、21回に設定して、次は22回、23回と、無理なく増やしていけば、
いつの間にか51回、52回と、越えていけてるんですよね。

3. 浪人時代に変えたハードル


話を戻すと、僕は現役生の時代は、
自分のハードルを常に、「医学部に合格する点数」にしていたんです。

でも、浪人時代は違った考え方を持っていました。

「今の自分の点数を上げていく」。
ただそれだけに切り替えたんです。
つまり、他人と比較とかどうでもいいと。

今の自分の点数。
今の自分の立ち位置。
そこから1点でも上がればいい。
しまいには勉強の理解が少しでも広がればいい。
その考え方に変えたんです。

すると、最初一気に点数が伸びたんですね。
勉強のやる気が自然と上がったんです。
途中は耐える時期も長かったですが、
最終的には現役時代から200点点数がアップして合格しました。
100点アップでも珍しいので、かなりレアな人間でした。

この「自分を見つめた」っていう側面は、もしかしたら人によって違うと思います。
人と競った方が伸びるっていう人もいると思うので。それは価値観の違いになります。

ただ、自分に適したハードルを、自分で設定することは、
万人に通用する考え方
だと思います。

4. ハードルを乗り越えられなかったら、どう考えるか??


そして、今回のテーマですが、
ハードルを乗り越えられなかったらどう考えるか??

設定したハードルが、今の自分の状況には合っていなかったっていうだけのことなんですね。
もし考えて設定したハードルだったとしても、
乗り越えられなかったのはやっぱり今の自分には「高すぎた」だけ
なんです。

この考え方をするとどういうメリットがあるかといいますと、
自己否定がなくなるんですね。

自己否定は、人によっては一時的なエネルギーを生み出す材料にはなりますが、
長くは続けられない
んですね。
必ず終わりがあります。
これは結構断言できます。

なので、自己否定なんていらないんですよ。

今の自分に合ってないハードルを用意しても、
次に次にって、続かないんですよ。

無理をして一時的に高いハードルは乗り越えられるかも知れません。
でも続かない
んですよ。
それこそオリンピックに出る選手は、おそらくみんな知ってる話かもしれません。

自分に合ったハードルから始める。
決して背伸びしない。
高望みしない。
愚直に、一歩ずつ進む。
ハードルを乗り越えられなかったら、
ハードルを、「ただ」設定し直す。
これの繰り返しなんです。
このなかに自己否定を入れる余地はありません。

そうしていけば、自ずとやりたいことができるようになっていくし、
人生も充実するはずです。



参考になれば幸いです。
お便りはXのフォームよりお送りください。

それでは、また明日。

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