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自作短編小説集

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これまでに書いた自作の短編小説を載せています。
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#ショートストーリー

【短編ミステリ】夏の朝、推理するわたし

 列車が発車したのはわかっていた。  だって、「ファーン!!」っていう大きな警笛の音が、…

植木意志
1年前
29

ユウヒ飲料の自動販売機【ショートショート】

 自動販売機の扉を開けると、その向こうには『昭和40年代の世界』が広がっていた。 * * …

植木意志
2年前
17

【ショートショート】コーヒーショップの男たち

 ティムは五十代半ば、白髪混じりの恰幅のいい男で、私に優先して仕事を回してくれる重要な顧…

植木意志
2年前
11

【ショートストーリー】逆回転寿司の逆襲

 ここ最近、逆回転寿司で客による不正が多発していた。食べ終わった皿がレーンに戻されている…

植木意志
2年前
6

短編小説『夜の港』

 その日の夜、僕はいつもの習慣として家を出て、港まで出歩いていた。  小さな港町に住む僕…

植木意志
3年前
14

『寂寥感の忘れ方』(掌編小説)

 「じゃあね〜っ、紗良っ」 「また明日ね〜」 「うんっ、バイバイ〜」  志穂と成美と別れた…

植木意志
3年前
5

痛快コメディ小説『ギミーペーパー』

 「あかん、あかん、漏れる、漏れるっ!」  近藤宗伸は走っていた。公園を一心不乱に、小さな四角い建物に向かって。  彼が走り出す先にある建物、それは紛れも無くトイレだ。  午後の営業回り中に、突如腹を痛めた彼は、急遽近くの公園内のトイレに駆け込んだのである。 彼の車は、その公園に沿った通りに路駐してあった。  近藤は二つある内の、奥の洋式トイレの個室に入っていた。  『ブリブリブリブリ』  「ふぅ〜、間に合ったぁ。」と近藤は呟いた。 しかしその彼の安堵も、ほんの束