バイリンガルニュース  612 05.30.2024

612 05.30.2024
1-選択ノイキャン
(ワシントン大学·吉岡拓也 ヘッドフォンのノイズキャンセリング機能は周囲の雑音を消す一方で、全ての音が一律に消されてしまうが、特定の音のみを消さずに聞こえるAIシステムTargetSpeechHearingを開発:市販のヘッドフォン·マイクを使用し、機械学習ソフトで相手の声のパターンを学習しトラッキング→ヘッドフォンをつけてボタンをタップし、話を聞きたい相手の方向を3-5秒間向くことで、その相手の声だけが聞こえ、周囲の雑音を遮断可能→被験者21人による試験では、通常のヘッドフォンと比べて話を聞きたい相手の声が平均して2倍近く明瞭に聞こえると評価→イヤホン·補聴器への応用も検討→システムのコードは一般公開)

2-寝てない自慢
(ジョージア大学·JessicaRodel ストレス·疲れを自慢する社員は、同僚から能力が低いと見なされたり、感じが悪いと思われることが多いことが判明:被験者360人が会議から戻ったばかりの同僚の発言を評価し、ストレスを自慢する発言をした場合と会議がストレスだったという事実のみを発言した場合を比較→ストレスを自慢した場合は、好感度·能力が低く評価され、助けたいと思う気持ちも低下→会社員280人を対象とした調査では、ストレス自慢をする同僚がいると、周囲の社員のストレス·燃え尽き症候群のレベルが高くなる傾向)

3-痩せ薬蔓延
(Michigan大学·Yale大学 10代を含む若者の間で、糖尿病·肥満症の治療に使われるGLP-1受容体作動薬の使用が急増:IQVIA社の処方データベースを用いて、12−25歳のGLP-1受容体作動薬の使用状況を調査→2023年には12-17歳の約31000人·18-25歳の約16万2000人が薬を使用していることが判明 CDC centers for disease control and preventionによれば、米国では子どもの約20%·成人の42%が肥満)
GLP-1受容体作動薬→ep450(1)

4-グーグル検索AI
(Google社 SGE search generative experienceを、検索結果の最上部にAIが生成した要約を表示し、ユーザーの時間を節約するために2023年に試験運用開始→2024年5月頃からAI Overview / SGEがユーザーに石を食べるよう勧める、ピザにチーズを糊付けするよう指示する、妊娠中にタバコを吸うことが健康に良いと宣伝する、5-10分間太陽を見つめることは一般的に安全である、宇宙飛行士が月面に猫を配備してお世話をしたことがあるなどの誤情報を生成している例がネットで拡散→安全性への疑問拡大)

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