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ニプレスオブリージュ

昔の職場で(今の職場もだけど)ポロシャツが仕事着だったのですが

ちょっとはしゃいだ時に同僚が「乳首立ってる!乳首立ってる!」と囃し立てた。私には意味がわからなかった。乳首が立つとはどういうことなのか?たしかにポロシャツを着ていると乳首がぽつってなっているが別に立っているという感覚はない

乳首が立っていないのに立っていると言われる。よくわからないがなんという辱められる言葉なのだろう。勘のいい読者(いるのか?)の方はお分かりだろうがあえて勃つという当て字にしていない。そんな漢字で乳首が勃ってるなどと言われようものなら夏は家から出られない

観察するとどうやら常に立っている、もしくは長い、さもなくば大きい、のどれかのようだ。なので立っているときを全く意識することはないが立っているときと立ってないときの差がないのであろう。そしておそらく立ってるとか囃し立てる奴はもともと乳首が小さく立ったときとの差が大きくなるタイプなのだと勝手に解釈した

もともと立っている形状(と仮定する)なのに運動もしていたので若干の胸筋もあり、さらにやや太っているというジェットストリームアタックで乳首がシャツを押し上げているのだ

そういうことを言われるのは嫌だなあとポロシャツを着るときはちょっと皺を作ったり猫背に拍車がかかったりした。現在の会社に入社後10キロ痩せたにもかかわらず未だに新しいポロシャツもらうときにサイズを4Lのままなのはシャツをたるませ出来るだけ乳首を目立たせないようにするためである。最近さらに10キロほど痩せたが次もポロシャツ4Lは譲れない

ゴルフするのですが最近のゴルフウェアはつるんつるんの生地が多くなった。乳首立ってる軍団の乳首をより強調する乳首コンシャスデザインが蔓延しているのである。これらのゴルフウェアデザインしてるヤツらは乳首小さい連盟に加盟しているに違いない

Twitterしていない私はちょっと遅れてだろうか夏ごろにスケハラだとかポチハラなどという単語を目にしてしまう。その流れでチクポチを気にする人の中には乳首を小さくする手術を受ける男性もいるという記事も見かけた。乳首をアポロ、あのチョコレートのアポロだとするとまずアポロを切り、イチゴチョコと普通のチョコを分断しイチゴチョコの部分だけを再び乳輪にドッキングさせるのである。すると小さな乳首の完成である。チクポチを防げるのである。さすがにそれはしたくない

なんでもハラスメントしたらええもんちゃうぞと他の事ならなるのだが元々気にしているためこれはなんとか対策を練らねばと思案。マゼンタ

男性用ブラジャー(というワード)が一時ネットで流行ったもののさすがにそれは恥ずかしい。まだまだ一般化していないのでチクポチしているほうがましである

ということで考えたのがニプレスである。しかしどこで売っているのか?しかも買うのちょっと恥ずかしい。ネットで検索するとどうやらドラッグストアにあるらしい

ドラッグストアをはしごして探したが見当たらない。絆創膏やテーピングの近くを探すも見つからない。そして店員さんには「あの~マラソンとかで使うニプレスってないですか?」とマラソンしてないのに「マラソンすると乳首が服で擦れて痛いのでニプレスを買いに来た奴」のフリをしなければならなかった

幸運にもその後100均でニプレスを発見した。しかも箱には「メンズニプレス」と正々堂々とメンズと謳っているではないか!買わないという選択肢はない

ただなんだかんだで一箱10枚しかない貴重なメンズニプレスを毎日使うわけにはいかないという訳でゴルフのときだけつけてみることにした。形は絆創膏の丸いバージョンだが粘着力はあまり高くないので押し付けるように貼る。そしてつるんつるん生地のゴルフウエアを着てもやや盛り上がっている気はするがポチっとはなっていない。これでつるんつるん生地は怖くない。よし、次からはつるんつるん生地を積極的に購入だ

ゴルフしない人に解説するとゴルフ場にはお風呂場があり、だいたいお風呂に入って帰るのだが初めてニプレスをつけてラウンドしたとき忘れてお風呂場のシャワーしているときに気がついた。乳首の位置に丸い絆創膏のようなものを貼り付けたおっさんがお風呂場に入ってきたときに気がついた人がいたかもしれない。なんと恥ずかしいのだろう、いや恥ずかしいとおもった自分を恥じた

恥ずかしがることはない。なにせメンズニプレスなのだ。メンズなのだ。メンズニプレスをしているものはそれに相応しい振る舞いをしなくてはならないのだ

それがニプレスオブリージュなのだ


いや、どんな振る舞いやねん!



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