アンセストラルの塩を契機として、ethelvineの江上さんと知り合い、そしてお店でアンセストラルの塩を取扱い頂いて、本当に普段からお世話になりっぱなしのお方。

現在、水面下で取り組んでいるワインの相談で時間を割いてもらった先日の話。


僕が持ち込んだワインボトルを見るなり、「これはハウスワインの域を出ないかも」と一言。

「これは、あくまでも僕の主観だし、正解ではないし、しっかりとフィルターも掛けられていて、『綺麗』に醸造されている感じ、と思う。」

と続き、

「でも、口に含んでみると色々見えるかもだから、開けてもいいですか?」と。そのために持ってきたので、どれでも良いので、とお願いする僕。

グラスに注ぎ、一口飲むと、

「あ、あ、ブドウは良い!丁寧に作られている。そして、結構高地で作られている。カンパニア州でしたっけ?その割に、高地で作られている。」

と、ワイン素人の僕にとっては、すごく新鮮で新しい世界が展開されていく。カンパニア州ではあるものの、プーリアの州境に近い標高600m程度の、岩山に囲まれた場所で、手摘みで、もちろん無農薬で、作られている、ことを伝えた。

「醸造に力を入れてみるといいかも。」「醸造哲学が見えてこない。」

と初めて聞く『醸造哲学』という、かなり興味をそそられる単語。

まずは、今回テイスティングをしてもらった同じブドウの種類で、醸造にも拘りを持っている一本をお土産に帰宅した。

アンセストラルの塩が連れてきてくれたご縁で、ワインの醸造を勉強することになるとは、人生は動けば面白くなる。


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