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あの傘はどうやってつくっているんだろうか。

この前、ふらっと入った雑貨屋さんである傘を見つけて思ったことがある。これはどうやってつくっているんだろうかと。

購入していないので、残念ながらどこのメーカーのものかは定かではないが、とてもよさそうな傘だった。

どんなものかというと、傘を覆う布地は環境に配慮した再生繊維が使われていて、それを支えるフレームはというと柔軟性もありつつ風が吹いても耐えられそうなほどにしっかりとしたものだった。持ち手はウッドを用いていて、極め付けには開閉バネがついているジャンプ傘の仕様だった。ちなみにデザインもカラーバリエーションもとても好みのものだった。

しかも価格が3,000円くらいと、そのつくりにしては安すぎないかと思うほどにリーズナブルな傘だった。

高くていいモノをつくるのと、安くていいモノをつくるとの間には大きな川が流れていると言っていい。

難しいのはもちろん後者で、安くていいモノをつくることだ。

企画があって、原価があって、手に届けるために流通がある。この一連のマーケティング活動には、言わずもがなお金がかかる。

どこの傘だったかを覚えておらず、紹介できないことが大変心苦しいが、あのクオリティのものをあの価格で提供できるというのは、企業努力以外の何者でもない。

どうしても、目に見える表面的なことばかりを見てしまいがちだが、実はそれをどうやってつくるかという見えない裏側に企業の本当の努力があるように思う。

当たり前だが、値決めは売上に直結する。大きく出た方が利益は大きいが、今の市場で新参者が受け入れられるのは難しい。かと言って一度小さく出てしまうと、その後値上げしていくのは難しい。なぜならその金額とのバランスにファンがついてしまっているからだ。

あんな優れた傘をあの価格で提供できるなんて本当にすごいと思う。どういう構造になっているのか興味が止まず取材したくてたまらない。

こんど出会ったら確実に購入しますので、どうぞよろしくお願いします。