UEDAOの挑戦
最高益の翌期であった前期が終了しました。
どうしても大きな案件が無かった前期は、実はかなりの落ち込みを想定していましたが、結果的には、予想を大幅に上回り、売上的には横ばいから、むしろ少しですがアップして終わることができました。
前期から私は数字にも全くタッチせず、売上、利益、経費計画全てリーダー中心で作り、それを実行していくということで回したのですが、昨年このブログで書いていた様に、ウエダ本社にとっての分水嶺と掲げた前期を冒頭の様に終えたことは、やってくれたリーダーだけでなく私としても大きな自信となりました。
そして、先月のATARIYA合宿を経て、今期からのウエダ本社のあるべき姿から前期からの三ヵ年の中期計画を纏めて、先週末の土曜日出勤で皆に発表、共有しました。
これも一年前のブログで書いていますが、上場企業の四半期決算に対抗?して、非上場企業は三ヵ年決算にすべきと、最近は金融関係や、数字を扱う税理士、会計士の方などに会う度に言っているのですが、株主の目を気にすることない非上場企業は、三ヵ年決算の方が実体的に合うのと、そのくらい腰を据えた展開をする方が、自社の強味、良さを発揮できると思うのです。
ということで、リーダー達にも前期を含めた三ヵ年で、方向性、そこに向けての仕組み、チームづくりと、そこからの業績見込みを考えてもらったのですが、ここでも嬉しいことに、私の想定を上回ったものを出してくれて、これも、今期は楽しみ!と期初を迎えられるのも初めてだと思います。
前期は私自身は地域への展開を掲げ、スタッフにはその意味合いと、それだけに「現業は皆でお願いします」と言ってスタートしたのですが、これも想定以上に地域展開が現業に絡んで、スタッフまでもが、京都の北部、南部は勿論、奈良、兵庫、愛知、広島と方々に呼ばれていく様になりました。
何故ウエダ本社が地方に展開するの?という点についてもよく聞かれましたが、我々が唱えているのは、右肩上がりではなくなって、人口減少社会に突入した日本は、規模拡大やそれに向けた効率性や均一性を継続するのではなく、その反対の独自性から生まれる価値創造が重要で、その為には、それぞれの対峙側の価値観が大事で、その構図が地域で言えば前者の象徴が東京で、その対峙側が地方なのです。
その、地方に元々ある価値を引き出し、外部の知識や技術を絡めて新たな価値を生み出していくことが今後の日本では重要で、しかもそのベースは「人」と「人」の掛け合わせで、それはこれまで我々が企業に向けて、オフィスで展開して来たのと同じ構図であるので、それを地方、町づくりに向けていっているのです。
又これは、管理型、指示命令型のトップダウンでは生み出すことができない為、 ティール型組織が良いとされたり、DAO(分散型自律組織)の重要性が叫ばれ、皆が自律して働くということ、それらが目的を同じくする為にパーパス経営などを目指し、経営者側から見れば、そんな人を大切にしていく人的資本経営が重要視され、市場からも、単に自社の利益を追求するのではなく、社会性も兼ね備えたゼブラ企業がこれからの社会には大事だと言われているのです。
今期ウエダ本社ではDAO的組織に向けてのスタートラインに立てたと思いますし、これが創業から85年以上経った、ごく普通の中小企業、しかも倒産しかけた所からでも転じていけるという事を示していきたいと思いますし、それが今期からの私のウエダ本社での挑戦です。
ということで、スタッフに任せて自分は好きに地方をうろついているだけということでは決してありませんので、今後のウエダ本社と私の”挑戦”を温かく見守って頂ければ幸いです。
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