信頼のストックビジネス
今週も二年目の社員から、先日来提案していたオフィス案件が、うちで決めて頂けそうだという、嬉しい報告がありました。
先月も全国でも例が無い様な画期的な案件を手掛けさせて頂きましたが、ここ最近、うちのコンセプトを気に入って頂き、全面的にお任せ頂くケースが増えて来ました。
これまでも、オフィスを全面的に手掛けさせて頂くケースはありましたが、考え方や、提唱している事を気に入って頂いてお任せ頂いたり、大手メーカーと真向勝負で、提案で当社にお決め頂くという事も出て来た事が、圧倒的に違って来ています。
残念ながら我々の業界では、この企画料などがなかなか認められず、単に備品を納めただけの案件と数字面で大きくは変わらないので、まだうちのスタッフ自体が、この圧倒的差の体感がない様にも思いますが、この経験の積み重ねが、色々なスタンスを変えていく事になると思います。
企画料が認められないどころか、最初に出した図面を競合に出してそれで見積もりを取る、或いは、その図面を出して、それズバリで他社に安くさせるという様な事もまだまだあります。
理解できないのは、著作権の事など身に染みて分かっている筈のメーカーが、平気でそんな事を行う所ですが、世界で戦っている大手メーカーは、それでも生き残れるサプライヤーこそ力があるのだという理屈で、取引関係の優位性からその様な事を通しているのです。
流通で買う側が強いと考えている会社、力関係で言う事を聞かせている様な会社は、これからは一気に厳しくなっていくと思います。
値段でしか判断しないという事は、取引や関係性は常に点で、信頼、絆という様な、継続的な関係性は築けないですから。
シェアリングエコノミー、信頼資本、ボランタリー経済、この様な時代では信頼が積み重なっていく事が資産で、特に我々の様な中小企業は、値段や、利用だけして来る大手とは離れて、価値観で結ばれる企業と、信頼という資産を積み重ねていくストックビジネスに、転換していくべきだと思います。
ここ最近、面白い現象が起こっています。
ある大手の家具メーカーが、ショールームにうちの社員を入れてくれないと言うのです。
メインではないですが、そこの商品も仕入れるディーラーであるのに、提案で何度かそのメーカーと競合となり、連続でうちが”勝ってしまった”からですが、一方では、やはりメインではない別の家具メーカーから、そこの新たな展開のイベントで、私に登壇して欲しいという話がありました。
こちらも大変有難い話だったのですが、その日はたまたま別の大きな場で講演させて頂く予定になっており、残念ながら、お断りするしかなかったのですが、この両者の違いは、単に、メーカーさんの質?(考え)の差だけではないと思います。
前者は、WIN-LOSEの戦いの競合関係の発想で、後者は、戦っている部隊ではなく、うちの取り組みを面白いと思って頂いた方からのお声掛けで、価値観で繋がった関係性だからだと思います。
誤解されると困るのですが、前者の話は、悔しいという事で書いているのではなく、そんな桁違いのメーカーが、うちをそれだけ脅威に感じてくれているという事で喜んで書いてます(笑)
これからも益々、WIN-LOSEの感覚から抜けられない大手(大手ばかりとは限りませんが)ではなく、WIN-WIN、お互い様、シェアなど、信頼を積み重ねていくストックビジネスを進めていきたいと思いますし、そんなコンセプトを気に入って頂く企業さんのオフィスと、企業環境全体に責任を負えるパートナーとして、寄り添っていく会社にしていきたいと思います。
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