ウエダ本社にとっての分水嶺
8月25日にコロナ陽性判定を受け、今週一週間は隔離状態の中、ウエダ本社は決算を迎えましたが、私がウエダ本社に来て以来の最高益で終える事ができました。
私が来る以前でも、最盛期のグループ経営を行なっていたころのグループでの数字を別とすれば、その分社化前で現在の売上の倍以上あった頃を含めても、単体での利益では最高益になるのではないかと思います。
その前の期から人事評価制度も一年がかりで変更し、トライアル期間を経て決算賞与もその計算式で配分されるという形で実施したので、数年がかりで計画した事に対しての皆の反応を見れなかったのは残念でした。
当期はコロナ前から物件取得をして、コロナ禍で順次リノベーションを行なって来たATARIYAを1月11日にオープンし、丹後での活動を開始したかと思いきや、4月からは北海道厚真町から地域おこし企業人という職を委嘱を受け、北海道に通う他、地域への展開も色々と進めてきました。
「地域商社への展開」を皆に向けて声高に言って来ましたが、言い出した頃は、丹後での展開を含めて、ほとんどのスタッフは、”社長の新規事業”で自分には関係ないと感じていたと思います。
ところがこれもATARIYAのオープンからこの数か月の間に、多くのスタッフが、これが”ウエダ本社のメインストリームになる”と言って来た意味を感じてくれたのではないか?と思いますが、それだけ一気に色々な事が起こり、繋がり、「何かこれまでとは違う」という事を温度差はあれど感じてくれた期になった様に思います。
最高益という結果は、数年前から関わって来た案件が完成したからのものですし、スタッフがこの仕掛けからを行なったのか?と言うとそうではないので、まだまだ結果を100%手放しで喜べる状態ではないのですが、何故こういう事が起こるのか?また、その価値を広めていくとどんな違いがあるのか?という事を身をもって体感してくれたと思いますし、顕在化したものを処理するだけのビジネスと、価値から広めていって、潜在ニーズを掘り起こしたり、作り出したりして、それを一緒に手掛けていく、ビジネスというよりプロジェクトというものの圧倒的な違いを分かってくれた様に思います。
とういう事で今日からの今期は、その種まきからをスタッフ全員、それぞれの役割に基づいてやっていけるか?その価値観からしっかり実業とむずびつけて考えていけるか?そして当然それを刈り取っていくのも大きな仕事ですから、皆が自分の役割、分担などをしっかり分かって動いていけるか?が今後のウエダ本社が跳ねるかどうかの分水嶺になります。
そういう面から一点、金融機関やお取引先様を始め、ウエダ本社と関わって頂いている方へのお願いと、非上場企業の評価においての提案も含めてですが、ウエダ本社では、今後、毎期毎の右肩上がり(昨年対比でのUP)を目指しませんので、ご理解を頂きたいと思います。
と言っても、成長を目指さないという意味ではないのですが、我々の様な非製造業で、案件ベースでその年の業績に左右される会社では、毎年の比較と、毎年UPをしなければいけない脅迫概念が、目的を歪めてしまう事になりますので、今後は3年単位での比較で社内外とも公表していきたいと思います。
一方、いくら案件で左右されると言っても3年単位では平準化されるのと、不測の事態が起こったとしても3年ではリカバリーもしないといけないという意味からも、非上場の、特に非製造業においては、その単位で物事を見ていく方が実態にあったものになるのはないか?と思っています。
上場企業の四半期決算と相反して、3か年決算(あくまで公表レベルの話ですが)でじっくり目的に沿って進めて参りますので、ステークホルダーの皆さんは、その様に見て頂ければと思いますのと、スタッフは、その様に見てもらえるという前提で、じっくりと本質を捉えて、自らの役割で進めていってもらって、ウエダ本社としての分水嶺の今期から、目指す頂に向けていってほしいと思います。
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