温故してますか?

今週は中国から48名もの経営者がベンチマークに来られていました。

これは主に、中国人のベンチマークツアーなどをコーディネートされているIKUTA GLOBALという会社が行われているもので、以前も学生なども連れて来られた事はあったのですが、今回は、中国でアメーバー会計を学ぶ勉強会の方々との事で、リストを見ると、中国全土から来られていました。

前日の名古屋ではトヨタさんに行かれ、この日午前中がウエダ本社で、午後は京セラさんとの事で、その並びは大変光栄ではありながら、まだまだ経済成長を遂げている中国の経営者に、30人の会社の展開が伝わるのか?と心配ではありました。

又、今回の参加者は殆どが創業者で一部が二代目という事で、我々の規模より大きい会社が殆どか、そうでなくとも伸びている最中の企業だと思います。

そんな経営者の方達が、一人の方が質問をして来られると、いつの間にか沢山の方が集まって来られ、その会話を興味を持って聞いていかれるのですが、常に何かを持って帰ろう、貪欲に伸びていこうとされるあの姿勢は、今の日本には無くなってしまったと思いますし、まともな勝負では勝てないなと率直に感じました。

ただ、外形的な成長が望めなくなった日本では質的な成長への転換が求められていて、中国でもいずれ、その様なタイミングは訪れるでしょう。

そして、トヨタさんと京セラさんの間に入って、ウエダ本社に来られている事実、それこそが規模や量ではない質の価値の話であり、我々が追いかけている所で、そんな目で見て頂いて参考になればと、お話をさせて頂きましたが、どれだけご理解頂けたでしょうか?

ただ中国の方は、歴史というものには敬意を持たれているのか、色々な展開を潜り抜けて今年で82年目という事には関心を持って頂いていた様には思います。

火曜日にはKOINで”京都に選ばれ続ける企業経営を学ぶ全四回”シリーズの第一回で、松栄堂の畑社長にお越し頂いてお話を伺いましたが、こちらは300年以上続いておられる老舗中の老舗ですが、「過去を知ると自分の見る未来が広がる」と、温故知新と言われる中、知新をするのは当たり前だが、温故をしているか?と投げかけておられました。

3000年の歴史から、最近では4000年とも5000年とも言われている中国ですが、文化的なものがしっかり継承されておらず、日本にその歴史を学んだりしている所もありますが、そんな所にも、今の日本が何を大事にしていかなくてはならないか?が明示されている様にも感じます。

中国からの来訪があった日の午後は、我々が目指す働き方や組織と個人の関係性において、TOPランナーであるサイボウズの青野さんにも来社して頂いていました。

うちの会社に来てもらったのは初めてだったのですが、入って来られるなり、飾ってあった創業当時の上田安則商店の看板を大変興味を持って頂いていましたが、こんな流れの二日間でもあったので、余計に流石だな~と感じました。

我々が目指すべき方向は、明白だと思うのですが。 そこに向かっているでしょうか?

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